団員有志による「同窓会」が都内で開催されました。(2018年9月15日)

中国政府の招請事業として、(公社)日中友好協会が駐日中国大使館と協力して2014年から派遣してきた「日中友好大学生訪中団」。その同窓会が2018年9月15日午後、東京都内で開催されました。訪中団に参加した団員有志による実行委員会が主催し、168人が集まり親睦を深めました。

同窓会は2部構成で、第1部は協会の丹羽宇一郎会長が日中関係について講演しました。丹羽会長は、駐中国大使時代の経験談を交えながら外交の難しさを力説。「外交は冷静さが重要で不条理なことには『ノー』と言う勇気が必要だ」と強調した。また、年内の安倍首相の訪中、来年19年の習近平国家主席の来日を通じて「日中関係は急速に良くなる。第5の政治文書が交わされ、大きく友好の方向に変わるだろう」と話しました。

第2部の懇親会には中国大使館の汪婉参事官と潘林二等書記官が来賓として出席。実行副委員長の清﨑莉左さん(15年10月団に参加)が主催者を代表し、「これまで11団約1100人が訪中し、今日は150人以上も集まりました。中国大使館と日中友好協会に感謝したい。これからは私たち若い世代が日中関係を支えていきたい」とあいさつしました。

汪婉参事官は「この事業を始めた2014年当時の中日関係は良くなかった。なんとか相互理解を促したいと思い、中国大使館は大学生訪中団を考えました。今回、皆さんがこうして自ら同窓会を開いたことにとても感動しています。皆さんが訪中で得た見聞はすべて〝宝物〟です。その経験を生かして、これからの中日友好を築いてほしい」と述べました。その後は、小野寺常務理事の発声で乾杯し、食事をしながら思い出話に花を咲かせました。また、懐かしい写真をまとめたスライド上映会もあり、日中友好への強い思いを皆で再確認しました。

現在、コンサルティング業に携わる実行委員の諏訪夏樹さん(15年12月団に参加)は「大学訪中団は、仲間と交流しながら五感で中国を感じることができた価値ある時間でした。社会的に意義ある事業だったと思う。3年が経ちますが、団員同士の関わりを維持できるよう努力していきたい」と話しました。

当日は、協会の橋本逸男副会長、岡﨑温理事長のほか、団長などを務めた大薮二朗、小野寺喜一郎、上島保則、永田哲二、揚原安麿の常務理事5人や、随行した協会関係者も多数出席しました。

 

汪婉参事官(前列中央)を囲んで(団員参加者を2つに分けて撮影)

参加者による記念撮影(団員参加者を2つに分けて撮影)

講演を聞く団員たち

講演する丹羽宇一郎会長

歓談の様子

乾杯の様子

思い出の写真をまとめたスライド上映会

実行委員会の皆さん

 

 

過去の大学生訪中団 ― 報告レポート