任亦雷①

お久しぶりです。授与式からの2ヶ月、お陰様で無事に過ごすことができました。特に経済面の不安が解消され、お金をたくさん稼ぐアルバイトより、もっと自分の将来に役立つような活動に取り組むことができて嬉しいです。以下、学業面や仕事面、生活面に分けてご報告をさせていただきます。

 

学業面

コロナの進行状況を鑑みて、今年度からの授業はほとんど対面となりました。2年ぶりということで、最初は不安も抱えていましたが、やってみてやはり対面の交流が盛り上がっていいなと思いました。今後もオンラインと対面の両方を並行に進めていくので、学生にとってはその日の都合に合わせて選択できるメリットがあります。それに、コロナ後に大学は積極的にデータベースを自宅でもアクセスできるような環境を整ってくれたお陰で、在宅学習がものすごく便利になりました。私は自炊をするために在宅学習が多いタイプなので、大変助かりました。今年度は4単位を修得し、特定研究論文1本を作成することを目標としています。今後に関して、通常の3年間でドクターを卒業したいと決意した以上、この1年間が非常に大事となります。普段の研究活動や資格認定試験、足りないところはまだたくさんありますが、それらを補うように努力を重なっていきたいと思います。

そして、今年度の研究テーマは新型コロナウイルス感染症の流行時における人々の感染予防行為とメンタルヘルスの関係性についてです。今までの研究では定まらなかった結果となり、3年目の夏に突入するとさらに状況は変わってくるとも思いますが、長期的視点下の変化を含めて調査していきたいです。博士論文の中核になる部分に該当するため、前期でしっかり計画を練り、後期のゼミで結果を発表できるように有意義な夏休みを過ごすつもりです。

 

仕事面

私は将来、大学の教員になりたいと考えていたため、博士後期課程まで進むと決めました。ドクター1年生の頃には、まだ研究生活に慣れず、金銭面の不安もあった中、仕事と学業の両立を取ろうとしている状況に追い込まれました。今年度は、貴協会から手厚い援助をいただくことによって、学業面ではさらに専念できるし、仕事面でももっと時間の有効活用ができた気がします。

今年度は将来の職業につながるため、講師の経験を重点的に積んでいこうと考えています。今までは日本の方々からたくさんの学びをいただいたお返しとして、現在は大学の中国語授業でティーチングアシスタントとして務めていただいたほか、学外でも中国語講師のお仕事が回ってきました。日本の若者でも、ちゃんと中国に興味を持って関わってくれることに感心しながら、私の活動によって日中の親睦関係をさらに深めていけたらと思って毎回の授業に臨んでいます。9月から、本業の心理学の授業も担当できるようになり、掛け持ちが大変になるかもしれませんが、一つ一つのお仕事を丁寧に行うことに意識して頑張っていきたいと思います。

 

生活面

 仙台での生活も4年目に入ったため、当初一緒に来日した仲間たちの人数もだんだん減ってきました。皆さんはちゃんと卒業して、ぞれぞれの新しい一歩を踏み出したことに祝福の言葉を贈りたいですが、どこかに寂しい気持ちも残ってしまいました。コロナ禍でなかなか出会える機会も少ない中、5月中に授与式に参加できたことや協会の皆さんにお会いできたことは本当に嬉しく思います。貴重な機会を提供していただいて、貴重な時間を共に過ごせたことに心から感謝を申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い致します。

東北大学115周年記念、桜と共に映えました

 

仙台牛、美味しくいただきました