任亦雷③

新年明けましておめでとうございます。ただいま中国の春節を迎えまして、お祝いの気分を楽しみながら、今年度最後のレポートを執筆しております。

学業面

いよいよ特定研究論文を最終に仕上がる時期が来ました。1年間研究成果の集大成として、また最後の学年に上がるための最終準備として、しっかりやらなければならないと思います。

私は2020年から新型コロナウイルス感染症の流行時における人々のメンタルヘルス状況について調査してきました。3年を経て、現在では感染予防行動を比較的に多く実施している人の中、同時に自分自身の健康に対する信念も高く持つとメンタルヘルスが良い状況を保てることが明らかになりました。つまり、中レベルの信念であれば中レベルの行動、高いレベルの信念であれば高いレベルの行動、信念と行動を適切に合わせることが精神健康にとっていいと研究によって示されました。ただし、このルールは低信念低行動の人に対しては通用しません。逆に、低いレベルの信念を持っているのも関わらず、日々高いレベルの予防行動を実施している(せざるをえない状況になるかもしれませんが)ことは神経症傾向との関連が認められました。つまり、信念と行動が不一致してしまうと、メンタルヘルスの悪化と関連するかもしれないという結果が得られました。年越しの時に、仙台市内で有名な大崎八幡宮を参拝しました。そこでおみくじは「中吉」を引いて、「学問は怠ればあぶない」と書いており、少し動揺の気持ちになりました。解釈の余地はいくらでもあるとわかっているのに、自分にとっては今一番大切にしていることのなので、残り一年は本当に腹を括って臨みたいと思っております。

仕事面

本年度は、貴協会の手厚いサポートを得たおかげで、来年最後の学生生活に向かう貯金が少しできました。学期末に入り、学業も忙しくなったため、大学図書館のアルバイトを辞めました。現在では、心理学の非常勤講師として週1のみ他大学に通っています。半年間学生と関わる中で、教師という職業の魅力を身をもって体感することができました。授業がうまく決まった日には学生が多いに盛り上がってくれるし、失敗があった日でも温かい目で見守ってくれて、まだ次に活かせるように勇気付けられました。自分はこの仕事が大好きと今まで以上になってみたい気持ちが強くなりました。一回、授業中急にお腹が痛くなったことがあって、何分間耐えても治らなくて結局授業を一時期中断しなければなりませんでした。その時は本当に恥ずかしくて焦りましたが、学生たちはいつも通りに優しく接してくれました。そして、当日は新幹線が遅れて朝から緊張しているかもしれない、緊張の身体化症状としてお腹が痛いことがよくある、と心理学の知識を交えながら学生に素直に事情を伝えてみました。結果、学生から大きな反響をもらえて、この日の授業は皆さんにとって記憶に残れるものになれば何よりだと思うようになりました。

生活面

中国のゼロコロナ政策が終了となり、今年の春休みこそ2年ぶりに帰国したいと考えております。そのため今は毎日やる気が溢れています。一方、仙台での生活もすごく楽しみがいっぱいで、年度末にはたくさんのイベントが控えています。2月5日には元宵節交歓会、25日には仙台市日中友好協会の定期総会に参加する予定です。

過去の一年を振り返ると、本当に心より感謝を申し上げたいです。お陰様で経済面の不安を和らげることができるだけでなく、生活面でも地元の日中友好活動にたくさん参加できて日々充実しております。1年間、大変お世話になりました!

冬の風物詩、光のページェント