「前期のオンライン留学を振り返って」山下 真周(北京師範大学)

9月に始まったオンラインでの留学も瞬く間に終わりを迎え、ようやくひと安心しております。1月15日を以て無事に前期の学習を完了し、1月下旬にはメールを通して成績表のスキャン(写真1)を受け取りました。中間テストと期末テストの点数だけでなく、授業の出席や課題の質、発言やレポートなど多方面の要素から成績評価がされたため、想像以上に良い成績でした。

今となって改めてこの5ヶ月間を振り返ってみると、オンラインという制限された環境の中ではありましたが、自分自身にとって非常に充実した日々だったと感じております。この5ヶ月間の中に、授業以外にも作文大会や声優コンテスト、ショートムービーコンテストなど様々な活動に挑戦し、自分の新たな可能性を見つけることができました。考え方が変化し、結果を重視する姿勢から今では結果より過程を大切にするようになりました。自分自身が持つ最大限の力を振り絞ったからこそ結果に左右されることなく達成感を得ることが出来ると思います。ありがたく参加した全てのコンテストにおいて優秀賞をいただくことが出来ました。それもひとえに支えてくださった先生方や優しく見守ってくれた家族のおかげだと思います。特に、先生方の情熱がコンテストへの挑戦を迷っている私を後押ししてくれました。一歩前に踏み出す勇気を与えてくれました。

最も驚いたのは、学期末某日の出来事です。担任の先生がグループで私の名前をメンションされ、「おめでとう!」というメッセージを送っていただきました。突然のことで疑問を持ちつつ、同時に送られてきていたPDFファイルを開いたところ、各クラス1名だけが選ばれる優秀学生一覧に自分の名前を見つけました。すごく驚きましたが、心の底から嬉しかったです!後日担当の先生から賞状のスキャン(写真2)が送られてきました。原本は北京に渡航ができる時まで学校で保管してくださるとのことでした。普段なかなか自分に自信を持てない私ですが、少し自信をつけることができました。北京師範大学の先生方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

私は12月下旬に次学期の一学期間休学するという非常に心苦しい決断をしました。以前のレポートでも触れましたが、教授や両親との話し合いを重ねた上で、一学期分見送る間にコロナウイルスの収束の兆しが見えると信じ、残りの留学期間を現地で過ごせる期待が高まると考えてこの結論に至りました。北京師範大学の授業終了から2ヶ月が経過した今、中国の番組やドラマ鑑賞をしたり、以前授業で取り上げられた故事成語の本を読んだりしながら、毎日中国語や中国文化の勉学に弛むことなく励んでいます。4月からは在籍している日本の大学に通う予定です。大学の授業が開始すると現在よりも中国語に触れる時間は減ってしまいますが、隙間時間を有効活用していきたいと考えております。

新型コロナウイルスが蔓延する昨今の世の中ですが、世界中でワクチンの開発が進められています。一刻も早く最新の技術が感染を食い止め、人々の命を守ってほしいと強く願っております。9月には世界中の人々が穏やかな日々を取り戻し、わたしも中国で残り半年間の留学生活を楽しむことができることを夢見て、これからも勉学に励もうと思います。

成績表(写真1)

 

賞状(写真2)