「留学中に取り組んだ日中友好活動」染谷圭秀(北京第二外国語学院)

6月末に期末試験が終わり、オンライン留学は終わりを迎えた。あっという間の一年間だった。当初は授業についていけず悔しい思いをたくさんしていたが、自分の成長を実感できる一年だった。最後の試験では良い点数を取ることができ、20人ほどのクラスでトップの成績で一年を終えることができた。

コロナの影響で中国に行くことができず、中国人と交流する機会はあまりなかったが、この一年で中国や中国人に対する理解はかなり深まったと感じる。今後の人生において中国と関わっていくための基礎を築いた一年間だったと思う。

中国人と少しでも多く交流するためにHelloTalkというアプリを使って、何人かの中国人と連絡を取り合っていた。その中で出会った日本語専攻の同い年の中国人とはかなり仲が良くなり、一回も会ったことがないというのが不思議なくらいの親近感がある。彼とは毎日連絡を取り合って、他愛のない話をしたり、学習の面でもお互いに助け合える良き仲だ。

また、中国に行った時に連絡先を交換した友達ともたまに連絡を取り合っている。チャットを使ってコミュニケーションをとることは、中国語能力の向上や中国人に対する理解の大きな助けになったと感じる。

また、なかなか直接中国人と交流する機会がないなかで、ある日、公園でたまたま知り合った中国人と仲良くなって、山登りに一緒に行ったこともあった。とても愉快な経験だった。中国人4人と日本人僕1人で、レンタカーを借りて僕が運転していったのだが、車中ではずっと色々なお菓子を勧めてきて、僕がお腹空いてないとか、今はいらないとか言っても次々に違うお菓子が出てきて、中国人の世話好きな一面を見ることができた。

山登りに行った時の写真

 

僕が始めて中国に行った時にはあちこちを見回して、日本との違いをさがしては、不便な点や違和感を覚える部分にばかり目を向けていたことを覚えている。しかし、その違いを認め、尊重することから国同士の友好は始まるのだと思う。

日中友好というとなんだか大きなことのように感じるが、根底にあるのは各国民の個人間での交流であると思う。生まれ育った環境が違う中で、違うところがあるのは当たり前だ。でもそれでいいのだと思う。僕はこれから先、自分の周囲の人間を大切にして、日中友好を少しずつでも育んでいけたらと思う。