「オンラインでの留学生同士の交流方法について」染谷圭秀(北京第二外国語学院)

6月28〜30に期末試験があり、僕の留学生活はついに終わってしまいました。オンラインとはいえ、毎日一緒に授業を受けてきたクラスメイトや先生方との別れは寂しく、名残惜しい気持ちがあります。中国に行けず、悔しい思いをこの一年間してきましたが、今ではこの経験を今後のエネルギーに変えられるような気がしています。

オンライン留学において、留学生同士の交流は残念ながら多いとは言えませんでした。クラスの雰囲気はとてもよく、実際に中国で授業を受けることができたら、もっと仲良くなれただろうなといつも考えていました。とはいえ、毎日一緒に授業を受けて、そのなかで意見を述べたり聞いたりしていたこと、これも立派な交流だったと思います。この一年、中国のことだけでなく、様々な国について知ることができ、本当に世界は広いなとつくづく感じました。

宿題を聞いたりした些細なきっかけから、時々クラスメイトの何人かとはWeChatで話をしていました。その中でも特に仲がよく、協力して宿題をしたり、授業でよく一緒に発表していた韓国人のクラスメイトとは、普段から食べたものや訪れた場所など他愛のない話をしています。彼女と一緒に宿題をするときは、電話をしながら行っていたのですが、中国人以外と中国語で長い時間話すのは新鮮でした。お互いの中国語能力が不十分で意思の疎通が円滑にいかないこともあったのですが、なんとか伝えよう、理解しようという姿勢さえあればなんとかなるものだと学びました。この一年で得た最大の収穫の一つは、“間違っても失うものは何もない精神”です。(笑)

僕の留学はここまでで終わりですが、一緒に授業を受けていた生徒の多くは中国語を専攻とし4年間学ぶ本科生なので、中国に行けるようになったら、クラスメイトや先生方に会いに行きたいです。今の中国語のレベルについてはまだ満足していませんが、この一年で中国語能力は飛躍的に上がったと感じます。中国に行った時にみんなと不自由なく話せるように、彼らに負けないようこれからも努力し続けたいと思います。

 

(写真) 李白の詩、《赠汪伦》。授業ではいくつかの詩を学び暗記したが、この詩に関する内容が先日受けたHSKで出題されていてラッキーだった。