「留学中に取り組んだ日中友好活動」池田優美香(復旦大学) 

正直にお話しすると、3月から開始した留学期間の中で日中友好活動はできなかった。 コロナ禍ということもあり、外出を避けていたため日本にいながら中国の方と関わる機会も無かった。友好活動と言えるかわからないが、自宅にいながらオンラインで交流したことについて書きたいと思う。

先月末に期末テストを終え、今月からは大学は夏季休暇に入ったので自主学習に力を入れることにした。今月半ばには、HSKの受験を控えていたので、自宅にいながらどのように学習を進めていくかを考えた。そして、夏休み中もオンライン授業を受けることにした。インターネットで検索をすると、中国人講師が1回30分などの短時間で会話練習などをしてくれるサイトが多くあった。自分の会話力を試してみたかったので、片っ端から体験を受けてみることにした。授業は、ほとんどWeChatのビデオ電話機能を使用し、予約した時間になると中国人講師から電話が掛かってくる。全て中国語で会話し、わからない言葉があればその場でチャットを使って送ってくれた。日本語を学んでいる現地の大学生が多く、さなざまな話題で交流ができた。例えば、ワクチンは打ったのか、今の街はどのような状況なのか、マスクはしてるか、オリンピックについて、趣味やお互いのプライベートなことなど。大学の授業では教えてくれないような日常会話を学ぶことができた。講師によって住んでいる地域が異なっていたため、北京や南京、成都、青島、ハルビンなどさなざまな場所の中国人とお話ができた。その土地の話題や料理の写真などを送ってくれる先生もいて文化も知ることができ楽しい時間を過ごせた。最初は初対面の中国人と話すことすら緊張していたが、段々と回を重ねるごとに慣れてきた。何人かと実際に会話することによって、話しやすい人もいれば、聞き取りにくい人、日本語ばかりを話す人など様々だった。一つの学習方法として良いものを発見できた。

現在、新型コロナウイルスによる感染者が増え続けているので、これから先どのように世界と繋がれる機会が増えるのかわからない。残りの留学期間の中で、日中友好活動の機会が増えればいいと思う。

日本人の友人が火鍋を食べてみたいとのことで、日本にある海底捞に行ってみた。店員さん、お客さんがほとんど中国人でまるで中国にいるような気分を味わえた。海底捞はサービスの良さが有名な中国の火鍋チェーン店で、私は上海で一度行ったことがあったが日本のお店は初めてだった。食事中の気遣いも素晴らしかったが、お菓子やうちわなどのお土産をくれたりと日本の店舗も中国と変わらないサービスをしてくれた。