「日本と中国、似ている所・異なっている所」明石愛理(華東師範大学)

先月始まったばかりの華東師範大学春学期。早くも中間テストの季節がやってきました。テスト勉強への焦りを感じるとともに、残り少なくなってしまった留学生活に寂しさも感じています。昨年の夏、中国人の先生が発言した「来年の夏には中国に来られるだろう」と言う予想は、大きく外れる結果となりそうです。丸一年オンラインとなってしまった今回の留学も残り4分の1。後悔のないように過ごしたいと思います。

さて、今月のレポートテーマは「日本と中国、似ている所・異なっている所」です。せっかくなので、みなさんの中国に対する知識を一新するような、中国の意外な一面をご紹介したいと思います。
まず、「日本と似ている所」。これは、勤勉でワーカホリックな人間が多いという事です。少し意外ではありませんか?私も実際の留学を経験するまで、中国人に対して勤勉だという印象は持っていませんでした。しかしながら、確かに彼らは勤勉なのです。例えば、「振替出勤日」、このような言葉が中国には存在します。平日を休日の振り替える「振替休日」の反対で、休日を平日に振り返るのです。祝日や連休の前後には、必ず「振替出勤日」が登場します。勤勉国家と言われる日本にも、このような制度はありません。驚くべき制度です。

そして、「日本と異なる所」。ハイスピードで会話が展開するという事です。中国人は、言葉の終わりを待たず、質問や感想を投げかける人がとても多いです。その為、言葉を発したそばから質問を返され、考える暇もなく喋らなくてはいけない、と言った経験を幾度もしました。もしかすると、私が交流してきた中国人の性格的な問題もあるかもしれませんが、日本人と比較すると、喋る側から発言する人の数は、間違いなく多いはずです。日本人の多くが、中国人は喋るスピードがとても速いということはご存知でしょう。しかしながら、中国人は喋るスピードもさることながら、会話のテンポもとても速いのです。

振替出勤日の連絡