「中国留学 〜前期を終えて〜」渡辺 一晴(済南大学)

 中国留学前期を終えて私は大きく3つのことを学びました。

 1つ目はもちろん中国語です。日本ではなく中国という環境に変え、より本格的な中国語を学ぶことができました。実生活や学校、その殆どが中国語を話すということに最初は間違いも多く、大きなストレスとなっていましたが、その都度会話の勉強ができると考えを変えてから、僕は中国語を使いという生活に対してストレスを感じることは無くなりました。中国人の友人ができて一緒に遊びに行き、「君の中国語のレベルが上がってる」と言われとても嬉しくなり、さらに中国に対しての勉強の意欲が高まりました。机に向かって勉強することは日本でもできるので、せっかく中国にきているので外に出て色々な中国語を聞き、話すことが中国語が流暢になるために最も大事なことだと私はそう思いました。もちろん机に向かって勉強もしています。私の考えでは日本人は読み書きがうまくできてリスニングが苦手なのかなと思いました。他の英語圏の人たちは読み書きが苦手でリスニングとスピーキングのレベルがとんでもない速度で上手になっていって正直少し嫉妬しました。なんで彼らはできて自分にはできないんだと。考えた結果、「まあそんなものか」と考えることをやめて自分はゆっくり伸ばしていくことに決めました。

 2つ目は人との付き合い方です。私は現在大学の中にある寮に住んでおり、様々な国の人が住んでいます。寮生活が始まったばかりの頃、話す言語が違うなか、一生懸命中国語を使いながら必死にコミュニケーションをとり文化交流をしたのを今でも覚えています。お互いの言語を教えあったり、互いの国の食べ物や有名な場所を紹介したりして、私は今留学しているんだと改めて実感しました。それ以外に日本語が喋れる中国人の方々と知り合いました。その方々からは中国と日本の違い、中国のことをより深く知ることができました。そして何より大切なことは「自分で動く」ということです。受け身になっていてはせっかくのチャンスを逃してしまうかもしれないからです。自分が中国の何に興味ある方あるのか、どんなところに行き、どんな体験をしたいのか、とりあえず思っていることを伝えましょう。それだけでどんな人間とも簡単に仲良くなることができます。ぼくはそうやって友人を作ることができました。

 3つ目はさまざまな文化です。中国は「4000年の歴史」といわれるように文化は古くから形成されておりそれが日本にも濃く影響されています。留学しているうちにさまざまな歴史と触れ合うことが簡単にできます。自然や建築物、食事や風俗など多くの歴史を自分の目、鼻など全身で感じることができます。特に興味深いのは食事です。中国は本当に広いので北と南、東と西で全く味が違います。食べ物の歴史を知ることにより、まるで昔の中国を冒険している気分を味わえます。美味しいものを食べ、歴史を感じられる。最高ですね。

 以上が僕が半年の留学で学んだことになります。これを読んで、「あぁ、留学っていいなぁ」「中国って楽しそうだなぁ」と思ってくれたら、僕はとても嬉しいです。