「日本と中国 似ているところ」宇都宮 遼馬(北京大学)

北京の街中では綿花が吹き荒れ、春の訪れを感じる時期になってきました。春の訪れを感じるたびに、1年間という留学の終わりを意識せ得ざるを得ません。大学の授業や部活動なと、意外と一週間があっという間に過ぎ去っていくことに最近気づき、残りの期間も大事に過ごそうと身が引き締まる思いです。

日本に住んでいる時に春を感じる瞬間といえば自分は、ふとした時に視界に入るさくらでしたが、北京ではやはり綿花だと思います。なんとなく春に降る雪のようで雅だなあと思っていましたが、しばらくするとその量の多さに驚き、雅だなんだとは言っていられなくなりました。マスク無しだとたまに鼻や口に入りますし車が通った後などに待っているのをみると少し面白く感じます。

胡同の写真

ここは毎週楽団の練習があるホールの近くの胡同の様子です。この時期にここを通ろうとすると目の前をずっと綿花の舞っている様子を見ることができます。

また授業の様子も時々日本とは様子が違うと感じることがあります。私たちのクラスは毎週中国の歌を学ぶ時間があるのですが、この時はその歌に踊りがあったため、授業時間内にその練習をしている様子です。北京大は本当に数多くの国家からの留学生を受け入れていることもあり、学生が少しでも楽しみながら学べるように工夫がされている印象があります。

教室での写真

大学の部活の部分でも日本との違いを感じることができます。多くの学生が大学の寮に住んでいることもあり、一回の練習の時間がとても長いです。日曜日であれば昼の3時から練習が始まり全体の合奏練習が終わるのが11時ということもよくあります。しかし参加している学生は充実した様子で、5月のコンサートへ向けて高い熱量で準備をしています。

日本との違いに戸惑うことも少なくないですが、残りの留学生活でもさらにいい記憶を残せるようにさまざま体験をしていきたいです。