「【3月】中国語の勉強方法」上田 武(復旦大学)

中国語の学習は、私にとってまさに「試行錯誤の連続」です。留学先の授業では「听说读写(リスニング・スピーキング・リーディング・ライティング)」の4技能をバランスよく学べる構成になっていますが、特に難しく感じるのはリスニングとスピーキングです。日本語と語順が似ているとはいえ、音の抑揚(四声)や速さ、そして実際の発音には大きな壁があります。

そのため、授業中はなるべく耳を集中させ、授業後には録音した音声を何度も繰り返し聞いて復習しています。また、覚えた表現は積極的に街で使うことを意識しています。買い物や注文など、日常の場面で声に出すことで、記憶の定着がぐっと早まります。

授業外の勉強では、ショート動画を活用しています。中国では「抖音(TikTok)」や「快手」といったショート動画アプリが人気で、私もそれらを中国語学習に利用しています。映画やドラマでの勉強も魅力的ですが、集中力が続きにくい私には、1分前後の動画で効率よく学べるショートコンテンツが合っていました。よく使われるフレーズを繰り返し見て、真似して、実際に使う——このサイクルが、私の中国語力向上に一番効果的でした。

語学は「知識」だけではなく「習慣」と「実践」がカギになります。これからも、自分に合ったスタイルを大切にしながら、地道に、でも楽しく中国語学習を続けていきたいと思っています。

授業で使っている教科書