「留学中に経験した面白い、変わった体験」 北原 康輝(復旦大学)

2月は、中国留学中にさまざまな面白く、変わった体験をすることができた月でした。日本から友人が訪れ、一緒に西安と上海を旅行しただけでなく、バークレーで出会った友人とも再会し、蘇州、南京、上海を巡る旅をしました。

まず、日本からの友人との西安旅行では、長安の歴史と現代の融合を肌で感じることができました。兵馬俑の壮大さには圧倒され、数千年前の歴史が今もなお息づいていることに感動しました。また、西安の回民街で食べた羊肉泡馍や胡辣汤は、日本では味わえない独特の風味があり、食文化の違いを実感しました。さらに、大雁塔近くで偶然出会った地元の方々との交流も印象的でした。彼らは日本に興味を持ち、中国語で話しかけてくださいました。歴史の深い街で、新たな国際交流の機会を得られたことがとても嬉しかったです。

上海では、日本の友人とともに観光名所を巡るだけでなく、地元の方々が集まるエリアにも足を運びました。特に、武康路のカフェ巡りが印象的でした。西洋建築が立ち並ぶエリアで、フランス租界時代の名残を感じながら、のんびりとした時間を過ごしました。また、上海の地下鉄の便利さに感心した一方で、ラッシュ時の混雑ぶりには驚かされました。日本の満員電車とはまた違う雰囲気があり、都市の生活の違いを感じることができました。

その後、バークレーで出会った友人たちと再会し、蘇州、南京、上海を巡る旅に出ました。蘇州では、水郷の美しさと伝統的な庭園文化に触れました。特に拙政園では、中国庭園の持つ繊細な美しさを堪能し、まるで別世界にいるような気分になりました。また、蘇州の古鎮で食べた松鼠桂魚は、見た目の華やかさと味のバランスが素晴らしく、まさに江南料理の魅力を象徴していました。

南京では、歴史の重みを感じる瞬間が多くありました。南京大虐殺記念館を訪れ、戦争の悲惨さと平和の大切さについて改めて考えさせられました。展示されている写真や証言から、歴史を忘れず、未来に伝えていくことの重要性を痛感しました。また、中山陵では孫文の功績を学び、中国近代史への理解を深めることができました。

上海に戻ってからは、友人たちとともにナイトライフを楽しみました。外灘の夜景を眺めながら、国際都市ならではの活気を感じ、改めてこの都市の魅力を実感しました。特に、ローカルなバーでのひとときは、留学生活の中で得た貴重な思い出の一つとなりました。

2月の旅行を通じて、歴史や文化、人々との交流の中で多くの発見がありました。それぞれの都市が持つ独自の魅力を体験することで、中国の多様性をより深く理解することができました。このような経験は、単なる観光ではなく、異文化を肌で感じ、学び取る貴重な機会となりました。

 

西安城壁

大唐不夜城

兵馬俑