「留学する前のイメージと実際に留学してみて気付いたこと、新たな発見」細川詩織(北京師範大学)

北京に来てから4ヶ月、気付いたことがたくさんある。以下3つの点から紹介する。

街並み

北京は首都なので、留学前は東京のような街をイメージしていた。しかし北京に着いてすぐに思ったことが、意外とレトロだなあ、だった。確かに大型商業施設や病院なども多く、交通の便も申し分ない。しかし歴史的建造物や胡同、小区からはどこか懐かしさを感じ、むしろ落ち着いた印象である。高層ビルが立ち並び、ネオンが光るようないわゆる「大都会」のイメージは、上海のほうがより近いのかもしれない。

勉強熱心な学生

熾烈な受験戦争を潜り抜けただけあり、現地の大学生はやはりかなり勉強熱心である。1限が始まる8時前に授業棟に向かう道のりでは、極寒の中ひたすら英文を読み上げる人をたびたび見かけるし、空き教室ではすでに自習を始めている人がいる。図書館が閉館する時間にはたくさんの人が出てきて、学生掲示板では「消灯が遅い自習場所を探している」などといった書き込みも見つけた。1限に出るために朝起きるのもやっとな私にとっては、とても真似できない。

食事

食事については、留学前に親戚や友達に注意するように言われていた。「絶対にお腹を壊す」や「慣れるまで辛いと思う」などとさんざん脅されていた(?)が、全くの杞憂となった。どこに行っても何を食べても美味しくて、食事に関して困ったことは一度もない。むしろ留学に来たばかりで精神的に辛いときも、日々のご飯が唯一の支えだった。日本から持ってきた日本食やお菓子はほとんどクラスメイトに配ってしまった。

期末テストも終わり、冬休みに入った。冬休みは初めて北京を出て旅行をする予定だ。異なる土地で、また新たな発見ができることを楽しみにしている。そして、このレポートに書ききれないほどの体験をして帰ってこようと思う。