「留学する前のイメージと実際に留学してみて気付いたこと、新たな発見」足立星詩乃(浙江大学)

中国に留学してみて、現実が想像を越えてきたことはいくつもありますが、第一はお金の電子化についてです。中国では現金やクレジットカードをほとんど使わない、という話は留学前から耳にしていたのですが、実際に、それらを利用している人はほとんどどころか全くいないです(少なくとも私の周りでは)。元より現金での利用を想定していない設計の機械も見かけるほどです。特に、私の留学先である杭州は阿里巴巴集团のお膝元なので、生活の全てに支付宝が紐づけられています。健康码,乘地铁,查路线,解锁单车,景区导览,预约门票,乘公交/水上巴士,图书馆借书,点餐,取票,付款,打车,点外卖…挙げ出したらきりがありません。

スマートフォン1つ、支付宝1つで何でもできてしまう生活は非常に便利で快適です。ただその一方で、お金の電子化が私自身の金銭感覚をどこか危うくしている側面も確かにあります。財布の紐が緩むという言葉がありますが、ここではそもそもその紐自体が見え辛い環境に、留学という特別感も相俟って、気付けば散財してしまっているため、自制心が必要です。

また、中国語力が低かろうと大体何とかなってしまう、ということも実際に留学してみて気付きました。授業では勿論、先生方が私の拙い言葉から意味を類推してフォローしてくださいますし、学外でも、(おそらく一言二言聞いて「あ、この人は外国人だ」とすぐに気付かれるからだと思うのですが)こちらが頑張って喋っている間、気長に待っては内容を理解してくれようとしてくれます。これまで「こいつでは話にならない(言語能力的に)」などと、私との会話を諦めたり切り上げようとする人に出会ったことがありません。杭州の人は優しい人ばかりで、ありがたい限りです。ただ、中には中国語から英語に切り替えて話してくださる方もいて、そのご厚意が嬉しくもあり情けなくもあるため、その度に、もっと頑張らねばと反省させられます。

《送你一朵小红花》

《流浪地球》

《无人区》

最近見た印象深い中国映画です。特に、《送你一朵小红花》を見てから易烊千玺さんのファンになってしまい、街中で彼が写っている広告を見かけると、すぐ写真に収めるようになってしまいました。“明星代言”と称して俳優・女優たちのサイン付きの広告をよく見かけるのですが、誰もかれも美男美女で目の保養になります。

 

求是大讲堂

学内をサイクリング

哈啰单车(自行车)で学内をサイクリング中に辿り着きました。湖から水鳥の鳴き声が響いてくる、静かで心落ち着く場所です。

ルームメイトと作ったある日の晩ご飯

彼女は料理の達人で、私の入る隙がないほど慣れた手つきで調理を進めていました。カップケーキをよく作っては私にもお裾分けしてくれますし、私の誕生日にはケーキまで焼いてくれた本当にいい方です。

我在杭州很想你

クリスマスに友人と出かけた道中で発見しました。

食堂でのご飯①

食堂でのご飯②

寮の近くに三階建ての大きな食堂があるのですが、どれも非常に美味しいだけでなく安価なので、まさに学生の味方です。スタッフさんが隙あらば山盛りにしようとしてくるので毎回お腹いっぱいになります。