「11月の北京」豊増日菜(清華大学)

11月11日は双十一、日本では独身の日として知られる1年で最も買い物が盛り上がる(と言われている)日。インターネット通販を始め、この時期は街のスーパーでもこの文字を見かけました。

例に漏れず、私も生活に必要なものをインターネット通販サイトの淘宝でたくさん買いました。びっくりするくらいの値引きや、〇〇元以上買うと〇〇元割引というキャンペーンは刺激的でついつい購買意欲を煽られました。

購入したものを受け取りする際、荷物はキャンパス内にある1カ所の対面カウンター・3カ所のロッカーのいずれかへランダムに振り分けられます。

対面カウンターの奥に並べられた荷物たち。

微信かSMSで通知が届き、それに従ってカウンターで直接番号を伝えたり、ロッカーにパスワードを入れたり、微信上でロッカーを解錠したりすることで荷物を受け取ることができます。文章にすると複雑ですが、慣れると便利でシステムを整備してくださっている方には感謝の気持ちでいっぱいです。

双十一の時期には大学内に棚が増設され、そこに収まりきらないくらい毎日荷物が溢れかえっていました。

このようなSMSが届きます。回収忘れもリマインドしてくれます

また、洋服のサイズが合わない時などは返品申請をすると、指定した時間に荷物回収の方が宿舎の下まで来てくださります。簡単な包装さえすれば、防水の袋詰めと宛名の貼り付けはやってもらえます。

ただ同じタイミングで返品を行う子がたくさんおり、同じく返品する身分ではありつつも、このようなサービスが発展することの弊害を考えずにはいられませんでした。

 

最近キャンパス内ではフリスビーで遊んでいる人たちを見かけます。双十一のセール時にたくさん購入した人に対しフリスビーをプレゼントする店があり、不思議に思っていたら、グラウンドで遊ぶ学生を見かけました。ルームメイトによると前の学期では見かけなかったそうで、最近の流行りではないかという結論に落ち着きました。調べてみるとアルティメットという競技だそうで、この夏から中国で流行しているようです。

大学内でアルティメットを楽しむ学生たち

北京のコロナ感染者は日々増加しており、11月2週目からキャンパス外に出れなくなってしまいました。キャンパス内がふたつの区画に区切られるようになり、食堂は学生と教師の使用区画を分けられ、授業がオンラインに切り替わり…封鎖される宿舎棟もありました。政策が変わったことにより毎日求められることは変わります。1日1回のPCR検査を受けながら、ルームメイトやクラスメイト、友だちと楽しくなれることを探す日々です。

前期の授業はあと1ヶ月なので、中間考査よりも良い成績が残せるように努力したいと思います。

学内にある火鍋屋さんにルームメイトと行きました