「中国で流行っていること、自身の関心のあること」黒田稔子(北京語言大学)

中国で流行っていること

私が質問する際に、时髦(流行している、モダンである)という単語ではなく、“流行”(広く行われる、流行する)という単語を使ってしまったため、若者の中で流行っているというより、中国全体で有名になっているものを教えてもらった。

辣条(ラーティオ)、タピオカミルクティー、肉松小贝(ローソン シャオベイ)が中国の定番な食べものらしい。

辣条

辣条は、豆から作られる塩っ辛いお菓子である。約5角〜3元(日本円では、10円〜60円)と安い値段で購入できる。肉松小贝は、みんなが一位に上げるぐらいの人気スイーツである。肉松は肉を醤油と砂糖で調理し、水分を飛ばしたもので、サケフレークのようなものに近い。その肉松が柔らかいパウンドケーキの周りに散りばめられているお菓子である。味は甘じょっぱく、店によって味付けが違い、いろいろな種類がある。

肉松

また、中国では若い人の間でゲームが流行っているらしい。例えば、『王者荣耀』や日本でも有名な『原神』などが人気らしい。WeChat(中国の連絡手段でLINEに近い)の朋友圈でTwitterのように日々の様子を投稿することができるのだが、そこに音楽ゲームしている姿を載せている中国人の友達もいる。

日本の文化について

日本の文化に関して中国では、アニメと日本食が話題に上がりやすい。中国人学生に質問した時も、日本のアニメと日本食が中国では流行っていると言っていた。

日本食は、焼き肉と焼き鳥が現在人気があるらしい。海外で日本食を食べると、どこか違った味を提供されることがあると聞く。しかし、中国にきてほとんどの日本食が日本の味と一緒のものが多かった。日本人の友達と一緒にデパートに買い物に行ったときも、お洒落な焼き鳥屋がフードコートの中にあった。実際に二人で食べてみると、値段は少し高いが、日本の味そのままでとても美味しかった。

アニメについて言うと、基本的に日本で流行っているアニメは同時期に中国で流行っている。中国で人気と聞いていた『ONE PIECE』は途中までしか見ておらず、『SLAM DUNK』も全く見たことがなかったため、不安を感じていた。実際に話をしてみると、去年、今年と流行っているアニメを見ている人が多く、大作を見ていなくても、話が盛り上がることが多い。今でいうと、『呪術廻戦』や『SPY×FAMILY』を知っている人が多く、今『チェンソーマン』を見ている人もいる。以前中国に渡航した他の留学生のレポートにもよく書いてあるように、日本のエンタメが話題に上がることが多い。そのため、これから留学生として渡航する人は少しでも日本のアニメやドラマを知っておくと会話が弾みやすいのではないかと思う。