「中国で流行っていること、自身の関心のあること」小松史弥(北京大学)

中国に渡航して3ヶ月弱が経ちました。11月末、現時点で中国(北京)での生活を表現するならば、“真不容易”に尽きると思います。この言葉は本当に毎日友達との会話で出てくる言葉で、ゼロコロナ政策が特に厳しく敷かれている北京での生活は本当に過酷なものだと感じています。特に二十大が終わって数週間後から北京の状況が一転し、至る所で感染者が確認され、それに伴って高风险地区が頻繁に発生するようになりました。渡航して間もないころは3日に1回のみだったPCR検査も、今では1日(または2日)に1回行わなければならなくなりました。北京大学でもすでに数名感染者が確認され、北京大学の組織を中心に、瞬時に状況を判断した上で、閉鎖などの対策が取られています。実は1週間ほど前も、僕が住んでいる中关新园の3号棟内でも工作人员の感染が確認され、緊急閉鎖になってしまう事態になりました。僕はすでにある程度の食料などを準備していたので特に大きな心配はなかったのですが、とにかく緊急で閉鎖が決まったので、混乱してしまう一面も見られました。

PCRを受けるための長蛇の列@中关村

ですが、これも私は一つの大きな経験だと思っています。日本でのオンライン授業であればこんな困難に出会うことなどできませんでしたし、中国で生活しているからこそ体験できるものです。もしかしたら日本や他国の視点からすると、「行き過ぎた政策」、「経済に悪影響を与える政策」のように映ってしまうかもしれませんが、各国の文化が全く異なるように、政治において重きを置く部分が違うのも当然のことです。コロナに関する政策においても同じように、儒学を核として政治を行ってきた中国がゼロコロナ政策を堅持するのは当たり前のことで、改めてどのコロナ政策が正しいのかは判断できないことなのだと再確認しました。何の制限もない生活に戻すのはもう少し時間がかかりそうですが、日々変化し続ける中国を楽しみながらこれからも生活していこうと思います。

この翌日まさか寮が閉鎖されるとは…。

今私が関心のあることは、ズバリ「勉強」です。笑 元々勉強がすごく嫌いだった僕ですが、中国語だけは100%勉強だとは捉えず、趣味として楽しめている気がします。英語やその他の教科とは違い、中国語は進歩が明確にわかる言語だと思います(僕は)。そのため、すごくモチベーションも保ちやすく、毎日勉強することが苦ではなくなってきました。とは言ったものの、携帯をずっといじりたくなるのは若者の性なので、僕なりにちゃんと工夫もして取り組んでいます。例えば优酷というアプリを使って圆桌派という谈话节目を聞いたりしています。必修の先生が「中国人特有のリズムや語感」を養えるとお薦めしてくださったのがきっかけで、今では毎日聴いています。(寝ている時に枕元で流すのが本当におすすめです。勝手に勉強している気になれるので。笑)リスニング力が鍛えられるのはもちろん、内容がとても豊富で、現代の中国でどんな価値観が広まっているのかなど、たくさんの知識を深めることができます。ぜひみなさんも聴いてみてください。

おすすめは陈坤と周迅が出演した第4季の第1期です。