「中国への渡航、隔離、大学での生活開始」柿沼澪菜マリア(復旦大学)

私は10月7日に韓国へ渡航し、韓国で2度PCR検査を受けた後10日に中国へ渡航しました。なぜこのような複雑なルートを選んだのかというと、東京から上海への直行便は最低でも25万円ほどかかるのに対し、ソウルへ飛び、ソウルから上海へ飛ぶルートだと2枚の航空券を合わせても10万円程で済むからです。私はこのルートもかなりの大冒険だと思っていましたが、中国の大学で知り合った友人たちはスペイン→カタール→香港→中国等より複雑なルートで渡航していて、コロナ禍に中国へ渡航することの難しさを改めて実感しました。

上海の空港は閑散としており、職員は全員防護服を着ていて非日常感あふれる空間でした。指示されるがままに歩き、検査を受け、待機し、バスに乗り込み、隔離ホテルに連れて行かれました。隔離ホテルは綺麗でご飯も美味しく、かなりいい環境だったと思います。ただ、毎朝5時に防護服を着た職員がPCR検査をしに来たり、夜中の3時に突然大きな音で消毒を始めたり、驚かされることも多かったです。このような非日常を体験するのも貴重な経験なのではないかと思います。

隔離ホテルの部屋

 

隔離ホテルでの食事

隔離ホテルでの食事

隔離が終わり大学に到着すると、様々な手続きに追われとても忙しかったです。手続きというのも、どこへ行き何をすべきか明確な説明があるわけではないので、手探りでやっていかなければならずかなり大変でした。これも日本との違いを感じた点の1つです。事前にオンラインで仲良くなった友人たちの助けを借り、どうにか復旦大学での生活をスタートすることができました。

復旦大学の光华楼

中国に来る前は、中国はコロナ政策がかなり厳しく自由がないのではないかと心配していましたが、ここに来てからは想像していたよりも自由に過ごすことができています。中国では1人1つ健康コードが登録され、行く先々で自分の健康コードをスキャンし自分が訪問したという履歴を残さなくてはなりません。コロナ陽性者がいた場合、健康コードを元に接触した可能性のある人物を洗い出すというシステムです。ただ、そもそも陽性者が少ないので今のところ特に苦労はしていません。私の学校では全生徒が毎日PCR検査を受けていますが、今のところ陽性者は出ていません。公共交通機関以外ではマスクをつける必要もなく、毎日のPCRテストと健康コードのスキャンを除けば日常に戻った気分です。中国のコロナ管理体制には驚かされます。

隔離終了後に撮った上海の空