「ついに迎えた授業開始と渡航」豊増日菜(清華大学)

8月の第4週から留学ビザ再開の知らせを受けましたが、大学の事務室は何故かずっと「ビザはまだ再開していない」の一点張り。領事館がビザ再開した旨を記述したURLを送ってもそれに答えてくれることはなく、悶々とする1週間が続きました。

協会の方に依頼し問い合わせていただくこともありました。このようにさまざまな形でバックアップしていただけるのは日中友好協会を通した留学のありがたい点だと思いました。しかし9月1日、急に入校について注意点を知らせるメールが届きました。そこから急いで渡航の準備を始めることになりました。

留学を開始して困ったことは、このように言語の壁やコミュニケーションに関する感覚の違いで教えてほしいことをなかなか聞き出しにくいことと、相手側の都合に合わせかなり振り回されることです。ただこの経験によって、”かなり”臨機応変に物事に接していくことや、あまり一つのことに落ち込みすぎないようにする方が良いということを改めて学びました。そしてこのようなことを疲れないよう楽しむことが大切だと感じ、困ったことと面白いことは紙一重だと思う日々です。

渡航前は友人たちとたくさん時間を過ごし美味しいものを食べました

遅ればせながら、私は2022年9月26日に北京へ渡航しました。授業が始まって2週間ほど、予習復習しながら渡航の準備を進めるのは本当に大変でした。しかし飛行機に乗るだけで3人の方と知り合い仲良くなりました。自分の世界がどんどんと広がっていく感覚があります。渡航を決めて良かったと思いました。

渡航時の荷物

大学に入るための隔離についての条件も日々変化があり対応することが多いですが、いろいろ準備し北京まで来て追い返されることはないという精神で生活しています。

隔離施設に向かうまでの景色

隔離施設は中国語で言うと「盲盒成功」だと思います

授業は中級クラスに配されました。1週間に8コマで、リスニング・スピーキング・ライティング・読解を鍛えてもらっています。読むことと書くことはある程度ついていけていますが、やはり発音の問題が大きいです。間違えることを恥ずかしがらなくなるまでは遠そうですが、日々口を動かしています。

とてもびっくりしたのですが先生に直接微信で課題を提出するので、問題点を指摘していただけます。思っていた以上に先生との距離が近く、嬉しい限りです。引き続き目の前の授業へ真剣に向き合っていきたいと思います。

音声でやりとりをすることに慣れてきました