『留学を開始して困ったこと、面白かったこと』岡崎葉生(北京大学)

9月12日に中国に渡航しました。7日間のホテルでの隔離、4日間の中关新园(北京大学のホテル)での隔離、宿舎での7日間の過渡期(校内に入ることができない期間)を終えて、先日ついに北京大学校内に入ることができました。もう中国に来て一ヶ月になろうというところですが、ようやく留学が始まった気がします。

北京大学東門

北京大学内に入ることができたといえど、今学期の授業は全てオンラインで行うと決まっているため、当分は授業のためにキャンパスを訪れることはないと思います。とはいえキャンパス内には安い価格でご飯を食べられる食堂や、さまざまな施設(映画館もあります!)があるため今後も足繁く通うことになりそうです。

キャンパスではよく猫を見かけます

実は私が北京大学に対して最も楽しみにしていたのが図書館です。もちろん中国語の本や英語の本ばかりでいざ読むとなると時間はかかるのですが、本棚に並ぶ本の表紙を見てこんな本があるのだなと知るだけでも楽しいです。また、館内には仮眠できるような椅子が窓際に置いてあり、沢山の学生が仮眠をとっていたのが印象的でした。

ところで図書館を利用するにあたって留学生はいくつか手続きが必要です。まず、図書館の入り口には学生の顔を識別できるゲートがあります。私は何の手続きもせずに意気揚々とゲートを通過しようとして止められました。そばにいた職員の方が言うには「计算中心に行って顔を登録しないといけない」とのことでした。でも计算中心って一体どこ・・・?そんな時に役に立つのが地図アプリです。なにぶんキャンパスが広いため目的地までのルートを表示してくれるのは本当に助かります。もちろん、そばにいる人に道を聞くのも中国語の練習になって良いです。さて计算中心で顔の登録を終えて館内に入ることができても、まだ障害があります。なんと500元のデポジットを払わないと本が借りられないのです。留学生への信用のなさに驚きながらも、本借りたさに負けて500元を支払いました。この500元を支払った時にもらう領収書を提示すれば、帰国する際に返金してもらえるそうです。

図書館は東門から一直線で着きます

留学での困った出来事というのは、同時に面白かった出来事でもあると思います。留学が始まっていくつもの困難や失敗を経験しましたが、あまり長く気落ちせずに面白い話のタネが出来たと思うようにしています。外国で生活するにあたって、一つの失敗が全ての終わりのように感じてしまう時もありますが、周りに助けを求めたり色々試行錯誤したりすることで意外となんとかなりました。ある日の授業中、先生が語学学習をする際の心の持ちようについての動画を紹介してくれました。「目標は高く、でも出来ない自分も許してあげる」という内容でした。私は留学に来て自分の中国語の拙さを痛感してしばらく落ち込んでいました。ですが今現在中国語ができないのはもうどうしようもないので、失敗しても良いからいろんな人と会話をしてみようと思うようになりました。それが私の目下の目標です。

休みの日に北京798芸術区に行きました