「今後留学する人たちへのメッセージ」櫻井彩乃(雲南大学)

中国留学を検討している方へ

私は、学部を日本で卒業してから今回の留学に参加しました。特に新型コロナウイルスの影響で渡航できるかわからない中、中国留学を決断することは容易な選択ではありませんでした。しかし、留学を終えた今100%の自信を持って「留学に行って良かった」と言うことができます。

まず、現地に行ってみないとわからない中国というのは必ず存在します。日本に居ても中国の情報は入ってきますが、それはやはり「他人」というフィルターを通して見た中国であり、自身が見聞きして感じた中国と必ずしも一致するとは限りませんし、現地に行って初めて発見できる新たな側面も沢山あります。帰国後、私は中国各地で撮影した写真やビデオを見せながら家族に中国での体験を話しましたが、高校生の弟は「メディアで見る中国とは違うんだなぁ」としみじみと語っていました。(それが原因で弟は中国に興味が湧いたようなので、弟が中国を訪れた際は彼の目から見た実際の中国はどうだったか語り合いたいです笑)

 

また、前述の通り私は既卒の身分で留学に参加しましたが、留学が始まってみると留学を躊躇していたことが馬鹿らしくなるほど周りには様々な年齢層・経験を持った留学生がいました。私が既に大学を卒業していることやまだ仕事は見つかっていないものの、帰国後にやりたいことがあると伝えると皆不思議な顔をすることなく応援してくれる人たちばかりでした。ありきたりな言葉ですが、留学を決断する際結局一番大事なのは「自分がどうしたいか」だと思います。年齢や仕事の有無等が留学を躊躇う理由であってはならないと思います。私は現在まだ定職についておらず、目標に向かう道の途中ですが、今回の経験を活かすか殺すかは全て自身の選択と努力次第だと信じています。

9月から中国に留学される方へ

周りの留学生を見たり、留学後に友の会同窓会に参加したりして実感したのは本当に留学の経験は十人十色だということです。学内の語学や文化イベントに積極的に参加する人、インターンなどキャリアに繋がる活動に挑戦する人、SNSでの発信に力を入れる人…私自身の経験については後期のレポートで詳しく書ければと思いますが、同じ「中国」という国に居ても、それぞれの経験は全く異なります。そして、私が思うのは留学の形に「正解」も「間違い」もないということです。私自身の留学がそうであったように、実際の留学は中々想像通り・計画通りにいかず方向性に迷うこともあるかもしれませんが、是非自身の体験したことに自信を持ってもらいたいです。

一方で留学中に痛感したのは、行動しないと何も始まらないということです。逆に言えば、気になる人に微信でメッセージを送ってみるなんて小さな行動から友人の輪が広がっていくこともあります。計画通りにいかずとも、楽しそうなこと・興味のあることにアンテナを張って積極的に参加していけば最終的には充実した留学生活になるはずです。

私にとって中国に滞在していた約5ヶ月間(前期はオンライン)は今までの人生で最も充実していて、同時に最も時間の経過が速く感じる5ヶ月でした。健康と安全にはくれぐれも気をつけていただき(私は中国滞在中病気がちでした)、皆様の中国留学も充実した素敵なものとなりますよう応援しています!

3月に成田から昆明に向かう飛行機の中で撮った写真

帰国前最後に立ち寄った上海外滩の景色