「留学に向けて取り組んだ準備と留学に向けた思い」小松史弥(北京大学)

6月中旬から留学生VISAが再開し、現地留学が実現するという一報を受け、それまで準備していた台湾留学に関する全ての予定をキャンセルし、北京留学の準備を始めました。しかし現実はそれほど甘くなく、いつまで経っても中国政府から進展の連絡はなく、8月になりました。「ゼロコロナ政策」を推し進める中国大陸への入境は、確実に数週間の隔離が伴うだろうと思っていたので、授業に間に合わないのではという焦りが日に日に募り、8月は今までの大学生活の中で1番精神的に辛かった1ヶ月でした。

しかしようやく8月末、留学生VISAが再開され、急ピッチで様々な申請を行いました。念には念をと、必要ではない書類も万全に準備してVISA申請に臨み、少し対応に戸惑いながらもなんとかX1の留学生VISAを取得することができました。まだ手元には届いておらず、9月1日に届く予定なので一抹の不安はありつつも、まずはここまで進めることができただけでも、8月の成果だと思えます。

今回は留学に向けた想いについて主に話していこうと思います。約2年間、新型コロナウイルス感染拡大のための水際対策により、現地での留学が実現しませんでした。この2年間は私にとって最も精神的に辛かった時期でした。何か心躍ることがあっても、何かで成功を収めることができても、いつも心のどこかで「本当だったらここ(日本)にはいないはずなのに…。」という感情があり、この感情に囚われない日は1日もありませんでした。周りは就職活動、内定取得、後は卒業論文のみという段階にいるというのに、自分はまだそのスタートラインにも立っていないんだと、周りと比べる癖もついてしまいました。

そんな中で掴み取ったこの留学の機会。期間は残り半年となってしまいましたが、これまで学んできた中国語スキルをフル活用して、積極的な留学生活を送りたいと思います。現地に着いたら、きっと隔離期間がありますが、それを終えてからは、北京大学での希望に満ちた生活が始まります。今回の留学では勉強はもちろん、中国文化や中国人の生活習慣を肌で感じつつ、名跡・世界遺産・高層ビルが並ぶオフィス街・テーマパークなどに足を運び、中国の過去から現在への進展全てを体感したいです。

中国渡航日9月12日成田空港にて