「日本と中国で異なっているところ」黒田稔子(北京語言大学)

今回は北京と日本の異なっているところについて紹介したい。

一つ目は気候である。北京は乾燥が激しい。洗濯したタオルがいつもカピカピに乾いている。冬は-15度の時もあり、靴下カイロや保湿クリームが必須だった。春は日本の湿度が高く、じめじめしている気候とは違い、北京はカラッとした天気で過ごしやすい。夏は日本よりも暑くなるらしいので、今から少しドキドキしている。

二つ目は買い物・支払いシステムである。支付宝か、WeChat payを使い、電子決済をすることができる。電子支払いを使用できるようになるまでかなり不便だか、使えるようになれば買い物だけでなく、乗り物も宅配も全て電子決済で支払うことができる。また、割り勘やお金を受け取る時も、とても簡単であり、便利である。手元に現金がない分、お金を使いすぎてしまう危険性もあるが、現金を持ち歩くよりも安全だと思う。日本にいた時は、手続きがめんどくさかったため、日本では電子決済をしていなかったが、日本に帰ったら電子決済のアプリを入れたいと思う。

支払いのアプリ

三つ目は大学内で運動している人をよく見かけることである。大学内にサッカーコートや卓球台、バレーボールのコートもある。昼はそういうところで運動している人を見かけることが多い。また、夜になるとグラウンドで必ず誰かしらが走っている。実際に中国の友達から学校のプールで泳ごうと誘われ、一緒に泳ぐことになった。日本の大学内では、運動している人を見かけることが少ないため、この違いにかなり驚いた。

四つ目は化粧する人が少ないことである。大学の中に寮があるからかもしれないが、授業を受ける時は基本化粧をしない。また、外で買い物したり、友達と食事する時も化粧をしない人が多い。日本であれば、少し出かける際にも、メイクする人が多いと思う。しかし、中国で化粧するのを忘れて外に出ても、それが普通なことのため、とても暮らしやすいと感じた。また、化粧をする機会が少ないためか、肌が綺麗な人が多く、とても羨ましく思う。

このように隣国とは言っても、生活する上でさまざまな違いがある。この違いを知ると、当たり前だと思っていることは全く当たり前ではなく、もっと気軽に生きていいのだと素直に思うことができる。この体験が留学の醍醐味であり、留学できていることを感謝しなければならないと思った。