「『中国語を活かす』について思うこと」刀禰千春(北京電影学院)

あけましておめでとうございます。私は年を越して前期を無事に終え、現在は冬季休暇を楽しんでいます。

期末テストで、現在成績が発表されているものでは9割以上をとることができました。基本的な中国語の勉強の他に、ハリウッドの映画人の名前を中国語の音訳で覚えたり、中国語で映画の分析をしたりと、北京電影学院の本科受験をするわけではない私にとって大変な勉強もありましたが、なんとか頑張った自分を褒めてあげたいと思います!(これらの授業は、映画好き・映画マニアにとってはたまらなく楽しい授業だと思いますよ!恥ずかしながら私はそこまでではないため、少し苦しかったです…)とはいえ、日本人である私は周りのクラスメイトよりも漢字に慣れ親しんでいる分、筆記のテストでは点数を取りやすいですし、日本の大学でも丸3年間は中国語を専攻してきたので、それくらいできて当たり前だと言われてしまえばそれまでなのですが(汗)とにかく、一旦よくやったということで冬季休暇を楽しみ、これからも精進していきたいと思います。

また、先月のレポートに書いた中国語の朗読コンクールでは、第1次予選を突破することができました!こちらは努力したと言っても、楽しみながらの努力だったので、全く苦しみはありませんでした。過去に放送部に所属していたり、劇団に入っていたりした私にとって、朗読は楽しい趣味のひとつです。中国語についても、私が中国語に対して一番魅力を感じている部分は「音」なのですが、朗読で重視される部分ですよね。こうして、自分が今までやってきたことと中国語とが、点と点が繋がるように新しい分野を見せてくれ、その分野で活動できることをとても面白く思います。

外国語を大学で専攻していると(どの分野を専攻していてもそうだと思いますが)、将来の話をするときに「卒業したら中国で働くの?」とか「中国語を生かして仕事したいんでしょう?」と言われます。私は、もちろんそうしたいです。しかし、その条件で今ぱっと思いつくような、通訳や現地企業での仕事など以外にも、この経験を活かせる仕事があると思います。もっと面白い仕事があるんじゃないかとさえ思います。今年卒業する友人の多くは、全く外国語とは関係のない仕事に就くそうです。日本の文系の新卒採用だと特にそういうことが多いんじゃないでしょうか。でもきっと、その中にも、点と点が結びつくように、いつか仕事と専攻した外国語が結びついて、その分野で活躍する人が出てくるでしょう。この頃は、好きなものも、興味のないものも、今自分が偶然だとしても持っているものの価値をちゃんと理解することが大切だと思うようになりました。