「中国の春節を初体験」橋本采悠加(上海財経大学)

私は春節当日の22日から25日まで天津にいる友人の家で過ごしました。22日の昼に飛行機で天津に向かい、飛行機はほぼ満席で実家へ帰るのか家族連れが多かったように感じます。その友人と会うのは4年ぶりで、頻繁に連絡を取っていなかったこともあり、会って話したいことがたくさんありました。上海にいるときは知り合いが一人もいなかったため、やはり少し孤独感はありましたが、友人の家族が温かく迎えてくれてとても嬉しかったです。

天津に着いて夜ご飯は友人の家で餃子を食べ、そのあとは拜年(新年の挨拶)に一緒についていきました。拜年に行くときは何かプレゼントを持っていくそうで、友人は卵や牛乳を渡していました。友人の祖父母の家にお邪魔し、みかんやお菓子をたくさんいただき、ソファーに座って家族団欒を一緒に楽しませてもらいました。その夜、夕方から家の外で爆竹や花火があちこちで鳴っていました。あまりの音の大きさにびっくりしましたが、これが春節かと感じつつ、夜中になっても鳴りやむことなく、朝まで続いていました。友人によるとここ数年はコロナで規制されていましたが、今年はやっと解除され、例年より盛り上がっていたということでした。

次の日は天津の観光スポットに案内してくれました。初めての街にとても興奮していましたが、やはり寒いというのが一番印象的です。日中マイナスの寒い場所に行ったのは初めてで、もちろん自分の持っている最も温かい服と重ね着をしましたが、北の寒さには勝てませんでした。スケートができそうなくらい河も完全に凍っていました。夕方家に帰ると、阿姨(友人の母)が温かいご飯を作ってくれていました。久しぶりに家常菜(家庭料理)を食べることができて、心も体も温かくなりました。留学中は家で食べるご飯がさらに美味しく感じます。

天津のカフェ

天津の観光地(古文化街)

友人の母が作った白菜炒め(家常菜)

天津から高铁(新幹線)で40分の北京にも行きました。本来行く予定ではなかったので、数日前に予約が必要な観光地は行けませんでした。天安門や景山公園、頤和園などに行き、北京はどこへ行くにも観光客が多かったです。日帰りだったので機会があれば、留学中にもう一度ゆっくり観光したいと思いました。初めて体験した春節の4日間は私にとって、忘れられない思い出で、何より温かく迎えてくれた友人家族に感謝したいです。

頤和園

凍った昆明湖