「留学中の出会いとは」浅野亜理紗(北京大学)

2023年新年快乐!

今月は友人のほとんどが北京から出て他省へと旅行に行ったが、私は寒さと旅費を考慮した末に北京に残り、この冬は北京を堪能すると決心した。北京の名所を巡るのはもちろんのこと、友人のおかげで中独友好音楽会に参加したり、中国ならではの新年を味わったり、探索は続くと感じた。

雍和宫に祈祷に訪れる人々の様子

中独友好音楽会

私は元々目的地の設定なしに自由気ままに外を歩くのが好きなタイプであるが、最近は中国の情報共有アプリ(小紅書)を利用してどこに行くか決めてから出かけいる。他の留学生もこのアプリを多用して現地人の間でしか知り得ない場所を容易に発見しているようだ。しかし、北京にいる中国人に直接話を聞いていく場所を決めるのが更に良いのではないかと個人的に感じる一方で中国人と出会い、深い関係を築くのは想像以上に自分にとっては難しいことに気が付いた。

中国人との出会い方…。日本で新たな人々と関わる方法とほぼ変わらないだろう。同じく留学生の友人に聞いてみると大学で開催されているサークルや活動、ジム、成人であればバー、又は知り合った中国人に紹介してもらったり、出先でひょんなことから知り合ったり等、方法は様々だ。積極的に話しかける勇気がどのシチュエーションにせよ必要だ。日本に居るとき日常では話しかけないようなシチュエーションや話しかけないような人に話しかけてみようとすることも留学中に必要な意気込みの一つ。言語が異なるだけでもただの世間話や一言二言だけでも学習してきた外国語の実践の機会となるに違いない。

大学の期間限定アイススケート場で知り合った友人とのお出かけツーショット

中国は新暦の新年を祝う日本や西洋地区の国々と異なり、旧暦の新年を非常に重視し祝う風習がある。中国の新年のキーワードと言えば、“回家(家に帰る)”だ。誰もが実家に帰り一家団らんとなり年越しし新年を過ごす文化が未だに強く残っている。多くの店が新年の期間は営業停止する。幸いにも大晦日にあたる日に中国の友人が“年夜饭(大晦日の夕食)”に招待してくれたお蔭で23年目の人生で初めて中国の新年を体験できた。中国の新年を堪能するにはやはり“家族”の存在は欠かせない物で、家族あってこそ新年なのだと身に染みて感じた。冬休みも半分が終了し、新学期への緊張感が芽生えてきた。残りの留学期間も引き続き新たな出会いに巡り合えるよう自分に磨きをかけていきたい。

友人宅での大晦日の夕食

大晦日に公園で花火を挙げる人々の様子