「留学を通して これからの私」豊増日菜(清華大学)

6月初旬に授業が終了し、7月16日に帰国したあとは、久々の日本生活を満喫しています。帰国前に韓国に寄ってクラスメイトにソウルのいろんなところに連れて行ってもらったり、語学クラスでの同級生が日本まで遊びに来てくれて中国語で観光案内をしたり、11ヶ月の留学が身になったことを感じられる瞬間がたくさんありました。

修了証書

ソウルで地元の人にも人気の市場を案内してもらいました

オンラインで留学が始まった当初は会話もままならず、こんなに向いてないのにどうして留学を決めたのかと辛くなる時もありました。しかし最終的に翻訳アプリを使わずとも会話ができるようになり、ほぼ困ることなく生活したり一人で旅行したりできるようになりました。しかし知らない表現や単語はまだまだたくさんあるので、自分でこれまで手に入れた教科書を使いながら勉強を続けていきたいです。

このシリーズは読み応えがあります…。

実は申請した当初は内諾書などなかった清華大学に決定するとは思っておらず、上海の大学に行くものだと思っていました。しかし縁あって住むことになった北京で、たくさんの美術館や博物館に行くことができ、いろいろなものを見れて本当によかったです。

交通的にも動きやすく、後期は中国国内を旅行する機会にも恵まれ、天津・内蒙古・重慶・蓟州・大同…とさまざまな都市に行き、中国という国の大きさや歴史と文化の豊かさに触れることができました。もともとお寺を訪れることは好きなのですが、日本の美術と比べると西方の影響を直接受けていたり、時間の流れが違うことに改めて驚かされました。日中の美術が同時に相互に影響しあってきたことは視覚的にも明らかで、常に知的好奇心をくすぐられもっと深く勉強したいと思うようになりました。

北京で一番好きだったギャラリー・三影堂撮影芸術中心

実はこの9月から再び中国政府奨学金をいただき、引き続き普通進修生として、次は北京大学で美術史を学ぶことになりました。中国語を勉強し出して約2年、この短い間に得たものの多さに感謝しています。これからもこの縁と与えていただいた機会の貴重さに感謝しつつ、努力し続けていこうと思います。

最後に中国で見聞きしたことをまとめた冊子は印刷こそできませんでしたが、電子で読めるようにしています。中国のファッションに興味のある方、ぜひ読んでくださると嬉しいです。