「中国留学 前期を終えて」伊藤 真弥(上海外国語大学)

授業の開始から半年ほど経ち、振り返ってみると怒涛の半年でした。現在では、なんと諦めかけていた現地留学が叶っています。

私の留学は、オンラインから始まりました。その後、ビザ発行や航空券を無事に購入でき渡航に至りました。しかし、到着3日目にしてコロナ陽性となり10日間の病院隔離、7日間の再隔離、7日間の健康観察期間、5日間の濃厚接触者としての隔離と中国到着から約1か月隔離生活を強いられました。また大学側の決定により学期末にはオンライン授業に切り替わったため、上半期で対面授業に参加できたのは1週間だけでした。オンライン授業の時と同じレベルのクラスだったということもあり、友人がすぐできたのは幸いだったと思います。

現地での留学を始めて様々な違いに遭遇したため、前期のレポートでは留学生活と日中両国の違いについて改めて振り返っていきます。

一つ目は、寮生活についてです。私は、現在タイ人のルームメイトと2人部屋で生活しています。他人との共同生活の大変さについては理解しているつもりでしたが、実際に生活を始めてみると文化の違いや生活習慣の違いから、初めは毎日多くのストレスを抱えていました。生活音や浴室の使い方など挙げるときりがないほどあります。私も初めは我慢していたのですが、一度ルームメイトと生活習慣について話したところ日本とタイではかなりの違いがあることがわかりました。そこでお互いに“絶対に嫌なこと”を共有したところ、今ではお互いに快適に生活ができるようになりました。まだ文化の違いが出ることも多々ありますが、中国だけでなくタイの文化も知ることが出来るので共同生活を享受しています。

二つ目は、スーパーの違いです。日本では、商品棚から商品を取りレジに持っていくことでお会計できます。しかし、中国では果物や野菜などは、レジに行く前にグラムを量り金額を確定する必要があります。そのことを知らずに初めてスーパーに行った際は、レジでそのことを教えてもらい日本との違いに驚愕したことを覚えています。また中国では、野菜の鮮度があまり高くないため必要な分を購入し、使い切ることが多いと聞きます。野菜を保存することが少ないため、スーパーでも袋売りなどではなく量り売りが主流となっているのではないかと思いました。チョコや駄菓子なども量り売りで買うことが出来るため様々な種類を試したい私にはとても便利です。

三つ目は、通販の違いについてです。淘宝を使い始めたときは品数の多さと安さに驚きました。また、日本の通販よりも返品や返金がとても簡単なため、洋服の購入やスニーカーなどをネットで買うことが以前よりも気軽になりました。中国に来て、コスメや洋服などの実店舗が少ないことに気づきました。淘宝で出品し、店舗代を浮かせることで商品の低価格を実現できているのではないかと考えています。淘宝は聞いていた通りとても便利なので、購入前に考え直すことで買いすぎを防ぎたいです。

前期を振り返ると生活へ馴染めた現在の方が少し物足りないと感じてしまうほど、毎日が初めての経験と気づきの連続でした。中国の政策も変わり以前より比較的自由に行動することが出来るようになったため、後期は積極的に活動し、さらに中国への理解を深めていきたいです。