「中国留学 前期を終えて」芳賀 明里(北京語言大学)

10月4日に北京へ到着してから早くも約4か月。正直こんなにも自分が中国語に慣れ、中国での生活・食事などに馴染むとは思ってもいませんでした。

北京に来る前は、強制隔離や健康宝のこと、まず自由に外出できるようになるのかなど、学習以外に不安な要素があまりにも多く日々落ち着きませんでした。また北京に来てからも、今日のルールが明日も適用されるか分からないような不安定さが続いた上に言語面の壁も大きく、学校や様々な手続きで使う単語が分からず手間取ることが多かったです。しかし同時に、やっと中国に来れた嬉しさもあり、色々な問題が起こっても逆に楽しんでやるぞと思いながら過ごしていました。むしろそう思わないと、精神的にきつくなってしまう状況でした。

11、12月頃は政策によって世の中が急にガラリと変わり、3日に1回必須だったPCR検査も、学校から外出する際の申請も、北京に戻った時の隔離も今は一切必要なくなりました。規制と緩和に向かうこのスピード感を体験したことは人生の大切な思い出です。この4か月で、将来大変なことがあっても「あれを乗り越えたから大丈夫」と思えるような出来事が沢山発生したので、より強い人間になれた気がします。

学習面においては、北京に来てからも常にオンライン授業だったことが残念でしたが、期末試験で何も見ずに150字以上の作文を書けた時は成長を実感できて本当に嬉しかったです。以前の独学では文法や語順をあまり重視せず学習していました。留学してからそれらの大切さに気づくことができたことも、前期の大きな成果です。スピーキングもだんだん話すことに慣れてきているものの、友人にドラマの感想を話す時や自分の考えを伝える時などはまだ言いたいことの6割くらいしか話せてないと思います。授業が始まった当時は、中国語で誰かと話したことがほぼ無い状態でした。自分の自己紹介だけで精一杯だったので、授業中に積極的に話すよう心がけました。11月頃には拙いながらも先生の問いになんとか答えられるようになっており、期末前には先生から「口語が伸びたね」と言っていただけました。来学期も会話の練習に力を入れてスピーキングを伸ばせるよう頑張りたいです。

冬休みに入ってから1か月以上経っていますが、2週間以上旅行したり、北京のライブハウスでバンド演奏を聞いたりと色々なことを体験しています。外に出て実際に見ること、感じることで得られるものが多いですし、留学に来て本当に良かったと感じました。後期も中国語学習を引き続き頑張りながら、色々なことを体験して実のある留学にしたいです。

新年ということで京劇を初めて鑑賞しました。歌の迫力や衣装に圧倒され、内容も面白くてとても良い体験でした。