「中国留学 前期を終えて」足立星詩乃(浙江大学)

10月末に渡航してより、隔離、期中考试、ロックダウン、入校・入寮、寮封鎖、居留許可取得、銀行口座開設、期末考试…目の前のことに手一杯で何やかや過ごすうち、気付けば3ヶ月も経ってしまいました。中国に留学に来ていることが、まだ夢のようです。留学ビザ発給が数年ぶりに再開する、そうした知らせが、妙に重く得体の知れない「留学」が急に現実になってこちらに向かってくる緊張感を齎したことを覚えています。

今でこそ規制がだいぶ緩和されてきていますが、私が渡航した時期は、中国政府による7+3日間の強制隔離、大学による7+7日間の自主隔離期間が設定されていました。またその途中には、陽性者発生によるロックダウンにも巻き込まれていまい、結局は1ヶ月間ビザの有効期限ぎりぎりまで「隔離」の中に身を置いていたような気がします。それでも、隔離施設のスタッフ方や他の隔離対象者など、自分に関わった多くの方が、外国に不慣れな私にとても親切にしてくださったこともあって、思っていたよりも楽しく隔離生活を送れたのではないかと振り返っています。また、丁度私が強制隔離を終えるころ、それが7+3日間から短縮されるというニュースを目にし、担当の先生と笑いあったこともよい思い出です。

授業について、今学期は、4つの必修科目(精读课,阅读课,听力课,口语课)に加え、2つの選択科目(HSK五级辅导,汉语影视欣赏)を受講しました。先生方曰く、私が所属していた3.5班は他班よりも少人数だったそうで、図らずもご指導をより多くいただけてお得でした。また肝心の期末考试について、初日が1月3日からという日本人にとっては家でゴロゴロしていたい辛いテスト期間でしたが、なんと予想よりも遥かに良い成績を出すことができ、気持ちよく冬休みに突入することができました。来学期は、5班への所属が決まったほか、玉泉校区での対面授業が遂に再開するとのことで、今からワクワクと不安で胸がどきどきしています。そして、叶うことなら、3.5班でお世話になった先生方に直接お会いして、お礼を申し上げることができたらなぁと思っています。

留学終了まであと半年もないと考えると、「まだ何もできていないのに!」という焦りばかりが募ってしまいますが、今後も体調には気を付けつつ、学業に遊びに悔いなく力いっぱい取り組んでいきたいと思います。