「留学する前のイメージと実際に留学してみて気づいたこと、新たな発見」納田 梨央 (中央戏剧学院)

あっという間に留学の前半が終わってしまいました。今月初めに現時点での能力と弱点を知るために初めてHSK6級を受けてみました。参考書は特に使用せず北京語言大学出版の過去問を解く程度の対策で受けたこともあり、本番では実力不足を痛感しました。特にリスニングの速さには太刀打ちできませんでした。たしかに授業中の先生の話は最初に比べるとだいぶ聞き取れるようにはなったのですが、授業内での話題や使用する語彙がどうしても偏ってしまっていたことに気づいたので、この長期休暇ではCCTVのニュースやドラマなどを観て聞き取れる語彙を増やしていこうと思いました。

さて、今月のテーマは留学する前のイメージと実際に留学してみて気づいたこと、なのでオンラインでの留学について感じたことを書こうと思います。私は現地での生活を体験することが留学の大きな目的のひとつだったため去年一年間の延期を決めました。本当は渡航できるようになるまで延期したかったのですが、就活のこともあり泣く泣くオンライン留学を始めました。始まる前までは、三時間の授業が終わってしまったらまた日本語の生活に戻るので大した成果は得られないだろうとあまり期待はしていませんでした。実際、授業以外の時間をどう活用するかで中国語の習得度にも差がでてくるなと思いました。私の場合は中国人の友達とWeChatで連絡を取ったり、興味のある分野を中国語の記事で読んだりしていました。また、予想以上に毎日課せられる宿題が多く、私は日々の予習復習課題を熟すのに何時間も費やしていたので自然と授業後も中国語漬けにはなっていました。おかげで文章読解の力だけはHSK6級の6割を超えるレベルまで上達しました。逆にリスニングは依然大きな課題となっています。最初にも書いた通り授業中の先生との会話だけでは語彙が偏ると感じたので授業後の時間を活用し克服していきたいです。

来学期が始まるまでレベルを落とさないようこの長期休暇を有意義に過ごし、そして来学期にはHSK6級合格を達成できるようにしたいです。