「留学する前のイメージと実際に留学してみて気づいたこと、新たな発見」馬場咲良(北京語言大学)

留学を始めてから気づいたことを四点紹介します。

生徒が話す中国語に、その国独特の特徴がある。

中国語を話す際には少なからず母国語の影響を受けるため、国ごとに発音に特徴があることを実感しています。韓国語は日本語と発音が比較的似ているからか、日本人が話す中国語とあまり変わりませんが、やはりヨーロッパやアフリカの生徒が話す中国語はリズム感や声调が独特で聞き取りづらく感じます。

英語圏の生徒が極端に少ない。

アメリカ人の生徒が一人もいないことに少し驚いています。クラスには様々な国の生徒がいますが、イギリス人の生徒が一人いるだけで英語圏の生徒がほとんどいません。振り返ると今まで中国語学ぶ中で英語を母国語とする人に出会ったことがほとんどありません。現在は、中国人は必ず英語教育を受けるのに対し、英語圏の人は中国語を学ぶことがほとんどない状況なのだと思います。しかし、世界中の話者数から考えても中国の国際的な位置から考えても、この状況は少しずつ変化し英語圏の人が中国語を学ぶ割合も徐々に増えるのではないかと期待しています。

授業内容の濃さ。

どの授業も内容が多岐にわたり、非常に多くのことを学ぶので、想像以上に予復習に時間を割く必要がありました。留学を始める前は、せっかく留学するのだから可能な限り多く授業をとり知識を増やそうと考え授業を取りすぎたため、一つ一つの授業の予復習や課題が追い付かず、試験期間はかなり苦労しました。後期は就職活動との兼ね合いもあるため、授業を減らして、一回一回の授業をもっと大切に受けようと考えています。

先生が想像以上に優しい。

留学生を担当する先生に限るかもしれませんが、出会った先生は皆想像以上に優しく、親切です。言葉の節々から、生徒に対する愛情と熱心さが感じられ、自然と自分のためにも先生のためにも頑張って勉強しようとやる気が出てきます。中国語には“很好”,“非常好”,“不错”といった、簡単でフランクなほめ言葉があります。発言したあとすぐに先生に“很好”と言ってもらえると、単純に嬉しく感じます。日本語では、発言した後にすぐ「いいですね!」と言われることはあまりないので、こういった短い言葉は非常に便利だと思います。

新聞購読の授業で使用した資料の一部

先生とのメッセージのやり取り