「中国留学に向けて」森元陸(北京語言大学)

私は大学1年次に1ヶ月間北京語言大学に語学留学してから中国に興味を持った。この1ヵ月は毎日が刺激に溢れ、本当に充実した生活を送ることができた。様々な国の留学生や中国の方達との交流を通じてそれぞれの国の良さや日本の国の良さを知ることができた一ヶ月間だった。帰国してからは語学以外にも文化に興味を持ち中国のドラマを見たり、中国の歌を聞くようになった。次第に長期でもう一度中国に留学したいと思いが強くなり、大学の交換留学に応募し2020年の2月から北京語言大学に1年間の留学する予定だった。だが新型コロナウイルスの影響により直前に中止となってしまい、念願の留学は叶わなかった。一度は留学への思いを断ち切ろうとしたが、時間が経っても留学に行きたいという気持ちは強くなるばかりでそこで自分が留学にかけていた思いの大きさに改めて気付いた。そこからは留学に向けて中国の方と関わる機会を増やそうと思い、中華料理屋に通ったり、中国人の方が多く働いている居酒屋でのアルバイトを始めたりして中国の文化や中国語に触れていた。また最近では留学生支援のボランティア活動を始めて、留学生との交流を深めている。

大学1年次に訪れた北京語言大学の様子

だからこそ2月に中国政府奨学金の内定を頂いた時には本当に嬉しかった。しかし、8月に大学側から秋学期はオンライン授業になったと伝えられた。延期するべきかオンライン授業を受けるべきか何度も何度も考えた。現在大学4年生なので延期をした場合、就職が2年も遅れることになる。延期したところで現地に行ける保証もないし、休学期間が2年ともなれば就職活動はどうなるのか。何度も悩み同じ内定者の方や大学のキャリアセンターの方と相談を重ねた結果、延期という決断に至った。現在もこの決断が正しかったのかと時々不安で押しつぶされそうになる。だが人生100年時代と言われている中のたったの2年と割り切り、自分の決断に後悔がないよう行動していく。