「留学の目的と9月に取り組んだこと」小松 史弥 (北京大学)

今回、2021年度日中友好協会公費留学生として北京大学への1年間の留学が決定しました。まず、1年間の留学という貴重な機会をいただけた上、北京大学というアジア最高峰の大学に入学できたこと、深く感謝いたします。留学実現が叶わなかった希望者の方々の分まで中国語学習に尽力しようと思っています。

私は中国語の学習を通じて、今の日本における中国のイメージを改善したいという意識があります。今の日本人は日本のメディアや表面的な現状だけを見て中国を判断しています。このような日本の状況が日中韓の問題をより複雑化していると言わざるを得ません。実は私も中国語を学ぶまで、中国に対していいイメージを持っていませんでした。ですが大学に入学し専門的な中国語、中国全体への理解を深めていくうちに、中国の新たな一面を多く知りました。そして中国は多くの面において魅力に溢れ、同時に改善すべき点も未だ多く存在する、そんな国家だと認識するようになりました。

私は実は1年前北京大学で1年間の留学を経験しています。残念なことにこの留学は全てオンラインという形式で終了していまいました。ですがこの1年間はとても価値のある時間でした。この状況下でしか取り組めないことを自ら見つけ出し、行動に移すことができたからです。

未だ世界全体で新型コロナウイルスが猛威を振るい、甚大なる被害をもたらしています。その範囲は広く、今回の留学にも大きく影響しています。現段階では中国への渡航が困難であり、オンライン留学を余儀なくされています。私はすでに1年間のオンライン留学を経験している上、現地で留学することが現時点で最大の目的なので、半年間休学し2022年の春学期から再度北京大学に留学することに決めました。正直、就活や自身の大学など考慮すべき問題がいくつかありましたが、学生という貴重な時間は残りわずかであり今後取り返すことができないと判断し、この決断に至りました。

そんな僕が9月に取り組んだことは中国のドラマを鑑賞することです。言語学習においてテキストなどを用いて基礎を固めることは必要不可欠ですが、ドラマを見ることでリスニング力の向上以外にも中国人が日常生活で話す言葉や若者言葉などを知るきっかけにもなります。

今回は僕が見た中国ドラマの中で一番面白かったものを紹介して終わりにしたいと思います。

『我凭本事单身』

 

秦深(邓超元饰)