「9月レポート」池田優美香(復旦大学)

夏休み中は、学んだことを忘れないようにとほぼ毎日中国語に触れる生活をしていた。授業の復習や毎週通っている中国語教室はもちろんのこと、新学期に向けてできるだけレベルを落とさないようにしたいと過ごしていた。8月からは、他の大学の授業を受けてみたいと思い甘粛省にある蘭州大学のHSK対策講座を受けてみた。毎週土日に約3時間ほど、文法からリスニング、作文までぎっしりと詰まった内容で、充実した時間を過ごせた。いつもは上海の大学の授業を受けているので、先生がお話してくださる話題が上海中心だが、蘭州にいる先生とオンラインで繋がれたことにより、また違った地方の魅力的な情報をたくさん教えてくださった。いつの日か、蘭州にも足を運んでみたい。

約2ヶ月間の夏休みが終わって、私の大学は今月半ばから秋学期の授業が始まった。春から始めたオンライン留学も残りわずかとなってきた。クラスメイトも変わり、また新たな気持ちで新学期がスタートした。今学期は、前回と異なり、オンラインの生徒のみならず、教室にいる生徒たちと授業が同時進行している。しかし、オンラインの生徒は私を含めた2人だけだった。その為、少し不憫なことが連続している。教室とオンラインでは、マイクが音を拾う時のタイムラグが発生するので教科書を一緒に読むことができなかったり、どうしても教室の生徒の発言を優先されてしまうと現段階で感じている。私が思うに、やはりオンラインと実際の教室で分けた方が授業は進めやすいのではないかと思ってしまった。しかし、このような環境の中で合っても、良いこともあった。オンラインの生徒は少ないので、すぐに友達になれたのだ。お互いの国の話題や宿題など分からないところを共有している。(もちろん会話は中国語で)彼女は、ブラジル人で日本とブラジルは時差が半日ある。日本と中国は1時間しか時差がないので、お昼前に授業が始まっても、ブラジルは夜なのだ。しかし、彼女は夜中の3時過ぎに授業を終えても毎日授業に参加している。私は頑張っている彼女の存在が非常に励みになっている。

そして、今学期が始まって私が最も努力しなければならないことは、中国語を学ぶから磨くに変化したことだ。今までは、全く分からないものを必死に覚えていくことが中心だったが、現在は今ある知識を応用する段階にきたと感じている。なぜなら、前回よりもクラスのレベルを2段階上げたので、難しい問題、単語、会話や宿題の難易度が一気に上がってしまったのである。私自身が教科書に合わせていかなければならないのだ。オンラインでの学習を続けてきて、勉強の効率や自分自身に合った学習方法を理解してきた。今までの経験を活かして、時間を大切に使えるように、残りの留学期間も自分なりに楽しみたい。

今学期の私の時間割。この授業にプラスして、週2科目の選択授業を履修した。1週間で18時間も画面と向き合っていることに、自分でも驚いた。