「留学に向けて取り組んだ準備」馬場咲良(北京語言大学)

留学前の準備段階では、主に口語とリスニングの練習に重点を置いて取り組みました。なぜなら、話が聞けないと授業についていけないし、話せないと授業で自分の意見を伝えられないからです。そこで、特別なものはありませんが、自分なりの口語とリスニングの練習方法について書こうと思います。

まず、話す練習について

一つ目は、中国人の友人と電話することで中国語を話すことの抵抗を減らすことです。語彙や表現方法が少ないなりに伝えられることが増えると、会話が楽しくなり、自主的に話すようになりました。そして会話を楽しむためには、語彙や表現だけでなく、知識も蓄える必要があると感じました。

二つ目は、ネットフリックスやユーチューブなどで好きな作品や動画を見て、ぶつぶつ声真似することです。話すことにおいて、口がその言語を発するのに慣れているかどうかは非常に重要だと感じています。詳細な意味などは気にせず、軽く感情を込めながら発話することで少し中国人が話す中国語に近づいてきたと感じています。

リスニングについて

結論から言うと、話す練習と方法は同じですが、意識することが異なります。一つ目は、中国人の友人と電話することです。リスニングの練習をする場合は、特に日本語を全く話せない、かつ中国語をたくさん話し続ける友人と電話をします。語学相互学習アプリで知り合った中国人の友人は、それぞれ求めていることが異なります。日本語を話す練習がしたい人、日本人の友人と交流を深めたい人、作文を添削してほしい人、論文の検索を手伝ってほしい人、などなど。自分が相手にどのくらいの頻度で何をしてほしいのか明確にしたうえで友人探しをしなければならないと感じています。今は、リスニングの練習する時の友人、作文を添削してくれる友人、疑問があるときに聞く友人など、自分の中で複数の友人を担当分けして連絡を取ることで効率よく、互いに負担に感じることなく交流ができています。

中国人の友人との会話

二つ目が、ネットフリックスです。意識的にストーリーを理解しようとするため、問題集のリスニング問題を解くよりも、聞き取ろうとする気持ちが強く働きます。自分の興味ある動画を見ることが、リスニングを向上するうえで、一番効果的だと感じています。ネットフリックスに関しては、Language Reactor というgoogle cromeの機能を使うことで、中国語字幕と日本語字幕を同時に見ることができます。中国語字幕だけで見て話についていけないときや、語彙を増やしたいときは、この機能を使います。単語をクリックすると例文が表示されたり、保存機能がついていたりと、非常に使いやすく便利です。

Language Reactor を使ったネットフリックスの利用

以上が今の自分に合った口語とリスニングの練習方法です。しかし、授業を受けてまだまだ足りないところがあると痛感しているので、引き続き勉強を継続すると同時に、改善すべきところは少しずつ改善して楽しみながら学習したいと考えています。