「留学中に取り組んだ日中友好活動」木下美杜(北京语言大学)

このレポートのテーマを見た時、自分はこの留学期間で何か日中友好に関する活動をしただろうかと考えてみました。新型コロナウイルスの影響で渡航ができず、実家に帰ってしまったため中国の方はおろか外国の方と関わる機会がめっきりと減ってしまい、そんなに友好活動なんてできなかったなと思っていました。しかし、今までの先輩方のレポートを見て、そんなに仰々しいことではなく普段の生活の中で少しでも中国と日本の“橋渡し”ができたかを基に考えればいいのではないかと感じ、2つ具体的なことが思い浮かんだので、そのことについて少し紹介しようと思います。

まず1つ目は授業での”橋渡し“です。私のクラスでは単元が終わるごとに作文やプレゼンテーションの課題がありました。その時に私は日本に関する内容を扱うように心がけ、できるだけ人と被らない内容にするようにしていました。それはクラスメイトに日本について知ってほしいという気持ちだけでなく、いろんな留学生のスピーチを聞いている先生にも日本についてもっと知ってほしいという気持ちがあったからです。あるスピーチ発表の時に先生が講評で「たくさんの日本人留学生を見てきたが、初めて知る内容がたくさんあった。とても新鮮だった。」と言ってくださったときにはとても嬉しくて、もっと勉強してもっと内容の濃い情報が伝えられるようになりたいというモチベーションになりました。

2つ目はアルバイトでの“橋渡し”です。私は留学期間中実家に帰省して、地元のカフェでアルバイトをしていました。過疎化・高齢化が進んでいる地域なので、あまり中国の方と関わることはないのですが、一度だけ中国語話者のお客さんが3人来て、私が接客をしたことがありました。はじめは日本語で話していたのですが、簡単な中国語を使ってみたところ、驚いた様子でしたがすぐに喜んでくださり、少し世間話などをしていました。それだけでなく、厨房のスタッフさんにも日本と中国の文化の違いについて話す時間もできて、すごく有意義な時間になりました。

新型コロナウイルスの収束までまだもう少し時間がかかりそうですが、今しかできない活動も多くあるので、そこをポジティブにとらえて様々な活動をしていきたいです。