「日本と中国、似ているところ、異なっているところ」木下美杜(北京语言大学)

春学期も折り返し地点に差し掛かりました。渡航できないまま留学も終わってしまいそうですが、そんな私たちの気持ちを汲み取ってくださった先生方が必修科目のある日は必ずその日の学校の様子や行事の様子などを動画でグループチャットに送ってくださいます。それに便乗して私たちも身の回りの季節の変化を送ることが増えてきました。

さて、今回のテーマは日本と中国、似ているところ、異なっているところです。同じ東アジアでも国が違えば文化も言葉も感覚も変わってきます。この留学や中国語に関する動画を観て感じた似ているところと異なっているところを、面白いなと思ったものを中心に紹介したいと思います。

まず似ていると思ったところは、漢字が思い出せないことがあるということです。中国では“提笔忘字”といいます。もちろん人間ですし忘れてしまうこともあると思いますが、日本とは違ってひらがなのように代用できるものがないよなと思っていました。試験の時などはすごく困ると思い調べてみたら、いくつかの方法があるようです。一つは拼音で書くこと、もう一つは同じ音の別の漢字を当てはめることです。やっていることは日本人と、少なくとも私と、やっていることは似ているなと感じました。

やっぱり違うなと感じたところは、提案されてから実行までが早いというところです。冒頭で話した動画の話ですが、そのきっかけは匿名の授業アンケートでした。アンケートの中に「何か先生にこうしてほしいという意見があったら書いてください」という自由記述欄のところに「北京に行けない人が多いから学校の様子が知りたい」と書かれていたのを見て先生が一週間でその意見にこたえてくださいました。また担任の先生だけでなく、助教の先生も参加してくださり快手や抖音のような短い動画を授業のある日は見ることができます。日本では提案された時にどのような方法があるのか、そのための時間はどう作るのかなど、細かいところまで詰めてから行動に移す感じがあるので、この速さに感動しました。どちらがいい、ということはありませんが、これは異なっている部分だなと思いました。

ある日の随手拍~食堂編~