「4月の振り返りと日中同形語」飯塚のどか(北京語言大学)

4月の振り返り

4月から日本の大学の新学期が始まりました。今学期、私は後輩学生の中国語学習の疑問や質問に答える活動に参加することになりました。その活動では毎週火曜日の昼休みに、作文の添削や発音指導を行います。現時点では第1週目と第2週目が終わり、教室の外まで行列ができるほど後輩学生が来てくれました。昨年の前期も参加していたのですが、後期(中国の春学期・前期)は授業を多く履修していたため参加できませんでした。そのため、後輩学生のサポートをするのは1年振りです。オンライン授業がメインになっており、なかなか他の学生との関わりがなかったので本当に嬉しく思っています。今まで蓄えた知識を後輩学生に上手く還元していきたいです。

後輩学生と一緒に飲んだ花茶(ジャスミン茶)

日本語と中国語の違いについて

日本語と中国語の似ている点として、第一に漢字を使うことが挙げられます。中国語学習において、日本人学習者は発音に苦労しますが、漢字についてはほとんどマスターした状態で始めることができます。

私は中国語を学習し始めたとき、日中同形語(日本語と中国語で形が同じ語)が多く存在することに面白さを感じました。その中でも、同じ漢字を使うのに意味が違う語について特に興味があります。

例えば、「大家」という語は、日本語では「家主」を意味しますが、中国語では「皆さん」を意味します。また、「娘」は日本語では「自分の子どもである女性」ですが、中国語では「お母さん」というように正反対の意味を持つこともあります。

私は、語学学習に限らず、新しいことを学ぶ上で一番大切なのはわくわくする気持ちだと思っています。そうだったんだ!と思えるほど忘れにくくなり、もっと知りたいという意欲もさらに湧くと思います。これからも、ただ知識を吸収するだけでなく、面白さを見出しながら取り組んでいきたいです。