「オンライン留学中の挑戦」後藤由衣(北京第二外国語学院)

今月もあっという間に終わった。今月はイベント盛りだくさんの1か月だった。

まずは日中大学生スピーチ交流会が行われた。今回はマカオ出身の梁思思さんとのペアで、スピーチ交流会ではお互いに日本と中国の名所について発表した。スピーチ交流会を迎えるにあたって私たちは原稿の修正や発音の練習をzoomで行った。よりネイティブの中国人に近い発音を身につけるために思思さんに実際に発表原稿を読んで録音してもらい、その音声にひたすらついていく、という練習を繰り返した。今回のスピーチ交流会を通して、中国人の友達がまた1人増え、さらに自分の発音の弱点も見つけることができたのでとても有意義な時間となった。

スピーチ交流会のパワポ

そしてHSK5級の成績が発表された。リスニングパートの手ごたえがあまりなく、少し不安だったが無事に合格することができた。今回のHSK試験で感じたことはオンライン留学での成果が少しずつ身についている、ということだ。毎日ネイティブの中国語を聞いているおかげで中国語の文のニュアンスが少しずつ把握できるようになり、ライティング力が飛躍的に伸びたと感じた。今年中にHSK6級にも挑戦したいと思う。

さらに今月から新しい挑戦を始めた。それは大学の日本語授業のボランティアと日本語の家庭教師だ。日本語授業のボランティアではたくさんの留学生とつながりを持つことができた。同じ外国語を学ぶ学生としてこれからも彼らをサポートしながらコロナ渦に外国人の方と交流できる機会に感謝したい。家庭教師は中国人の友達の紹介で日本に来てまだ1か月の中国人の女の子に勉強を教えることになった。日本にいながら中国人のご家庭にお邪魔しネイティブの中国語に触れることができる。家庭教師をしている時間はまるで中国にいるかのようだ。教える側としてお邪魔しているが実は私のほうが多くのことを学ばせて頂いている。

中国人の女の子への家庭教師の様子

コロナで中国に行くことができず悔しい思いをすることもあったが、ここまでのオンライン留学で気づいたのは日本にいても自分から掴みに行けば中国人の方と交流するチャンスはたくさんある、ということだ。そのチャンスを掴むためには少しの勇気が必要だが、そのチャンスを自分のものにし成長できている自分に気づけたとき、中国語学習がさらに楽しく感じる。