「北京オリンピックと最近ハマっているビリビリからの発見」秋本由希(華東師範大学)

冬休み期間の今、北京オリンピック・パラリンピックが開催されています。本来ならば中国で現地の雰囲気を感じながら楽しめていたのかなと考えると少し残念です。昨年の東京オリンピックの際は、競技結果をめぐって日中のネットがざわつき、SNSが誹謗中傷で悲惨なことになっていたので、今回は何事もなく終わってほしいなと思います。

勉強面でいうと近頃、いわゆる「推し」のような中国語に対するモチベーションが欲しいと考えていました。しかし、中国芸能には詳しくないため、好きな日本の芸能人の動画を中国語字幕で見るという形に行きつき、最近ではビリビリを多く利用しています。もちろん中国語の音声がない分勉強には不利ですが、ならではのおもしろい発見も多くありました。まず、ビリビリの検索ランキングには日本の芸能トピックがランクインしていることが多々あるということです。佐藤健のビリビリチャンネルの開設や、少し前にはなりますが菅田将暉・小松菜奈の結婚などをビリビリの検索ランキングで見かけ、日本の芸能界への関心の高さに驚きました。最近では、北京オリンピックのおかげで毎日のように羽生結弦選手が話題にあがり、常に関心を集めている印象です。2つ目の発見は、日本語のネット用語です。日本のアイドル動画のコメント欄では「牙白(やばい)」「亚撒西(やさしい)」などという、日本語の発音を中国語の漢字の発音に当てはめたパターンの単語がよく書き込まれていることに気づきました。初めはどちらも意味が分からず、特に「牙白」は字の通り歯の白さについてコメントしているのかと思っていました(笑)

牙白

亚撒西

 

卡哇伊(かわいい)

反対に最近、日本のネットでも「好(ハオ)」「好い(ハオい)」などという表現を見かけたことがあります。おもしろい文化交流だと思うので、これからも探していきたいです。