「中国留学を終えて〜成果とこれからについて〜」中村桃夏(華東師範大学)

毎月この月次レポートを書くたびに1ヶ月過ぎるのが早いと感じていましたが、気づいたら留学を開始してから約1年が経とうしていることに正直驚きです。1年前のことが先月のことのように感じます。当時から、現地に行けることに期待をしてはいませんでしたが、オンライン留学を通してこれが1番心残りではありました。何度も現地留学であればもっと話せていただろう、学ぶ機会が多かっただろうと考えてしまいます。これは他のみなさんにも共感していただけるのではないでしょうか。

しかし、オンライン留学で多くのことを学んだのも事実です。また、オンラインで行うことでメリットもありました。以前のレポートで細かく紹介したことがあると思います。オンライン留学は現地留学より、多くの面で劣ると考えられがちですが、捉え方や自分の行動次第で貴重な経験へと変えることができます。私は今回、日中友好協会の方々に選んでいただき、貴重な機会を与えていただいたことに感謝しながら、また自分の成長へ繋げることができるようこの1年努力してきました。

留学を終えた今、この1年を振り返ってみて細かく見ると、もっとやれることがあったのではないかと反省点もありますが、やはり今までで1番中国語に対する成長が大きい1年であったと身に染みて感じます。学んでいく中で、伸び悩むことや、周りのクラスメイトと比べてしまい自分が全然できていないことを悲観的に考えてしまうことは数え切れないほどありました。しかしこれらの経験をしたことで、この壁を超えられたというのは、自分の強みへ変えることができたと思います。また、これからも中国語を学び、中国に対する理解を深めていきたいと、今後に対しても積極的な考えを持てるようになりました。具体的な成果としては、先月に受けたHSK6級の結果がまだ出ていないため分かりませんが、以前受けてギリギリで合格した時よりは、体感として良い点数を期待できると思います。また、現在アルバイトで中国語を話していますが、留学前よりははるかに自分の伝えたいことを言葉で表現し、コミュニケーションをとることができていると思います。

 

これからについてですが、まず応募前から今回の留学は夢であった、大学院進学の一歩手前の準備期間にあてたいと考えていました。そのためこの1年の留学で、中国語を伸ばしながら、院試対策をしてきました。華東師範大学を希望したのも、第1希望の大学院がこの大学だったからです。おかげさまで無事合格することができ、JASSOの中国政府奨学金も合格できました。今年の9月からは、同じ大学で次は大学院生として学びを続ける予定です。これらの結果を得られたのも、自分を大きく成長させてくれたこの1年と、その1年という貴重な機会を与えてくださった日中友好協会の皆様のおかげです。この感謝の心を忘れずにこれからも精進してまいります。

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