「中国留学を終えて」秋本由希(華東師範大学)

いよいよ1年間の中国留学が終わりました。振り返ってみるとあっという間の1年間でした。1年あればいつか中国に渡航できるだろうと思っていましたが、叶わず、オンライン留学のままこの期間を終えてしまいました。「現地に行けていたら」と思ったことは何度もあります。アルバイトが出来たり、友達と遊べたり、実家に帰っても授業に参加できたりとオンライン留学のおかげでできたこともありますが、やはり現地に行きたかったというのが正直なところです。現地に行けなかったことで一番影響が出たのはやはり勉強に対するモチベーションの部分だと思います。オンライン授業はずっと家で1人で受けていたため、なかなか勉強に対するモチベーションが保てず苦労しました。クラスの人とも個人的に連絡を取るほど仲良くなれた人はおらず、お互いに鼓舞しあう仲間を作れたらよかったと少し後悔しています。もし現地に行けていれば、意思疎通には中国語の上達が必要不可欠になってくるため、モチベーションも違ったのではとつい考えてしまいます。しかし同時に、オンラインでつながった他の学生たちと出会って、現地に行けなくて悶々としているのは自分だけではないんだな、同じように自国で頑張っている人がたくさんいるのだと気づくことができました。中国語の上達や中国文化の理解においてやはり現地に行けるに越したことはありませんが、同じような仲間がいると知ることができたおかげで、なんとか1年間乗り切ることができました。

9月からは日本の大学に復学します。日本の大学の専攻は日本語のため、これからは再び自分1人で中国語の勉強を進めていかなければなりません。今回私は、留学期間中にHSK6級を取得するという目標を達成できませんでしたが、留学終了後も中国語の勉強を続けていき、なんとしてでも合格点を超えたいと思います。また、今まで挑戦していなかった中国語検定にもチャレンジしてみたいです。

日本へ来る留学生も渡航が解禁され増えてきているので、大学では中国人のお友達を探してみたいと思います。再び留学に行くことは難しいかもしれませんが、コロナが落ち着いたら中国に遊びに行きたいです。今回はこのような機会をいただき本当にありがとうございました!