「前期を終えて」金子 梨紗(北京語言大学)

昨年9月より始まったオンライン留学の前期が終了しました。私にとって留学はずっと目標にしていたことなので、中国政府奨学金の内定をいただいた時は物凄く嬉しかったのを覚えています。その反面、感染症の影響により渡航が出来ないと分かった時は「オンラインで本当に大丈夫なのか?」と不安になりました。また、この4カ月半は気持ちの浮き沈みが激しく、周りに同じ状況の友達がいなかったので中国語をひたすら勉強することで精神を保っていました。しかし、勉強すればするほど「やっぱり自分は中国語が好きだ」と再確認でき、この選択は間違いではなかったと今でははっきりと言うことが出来ます。会話やリスニングの方面では、現地で学ぶよりも成長するスピードはゆっくりかもしれません。しかし、4カ月半の留学を経て、HSK試験の結果より着実に点数が伸びていると分かり、小さな成長を楽しもうと考えられるようになりました。

一方で、前期の反省としては3点あります。一つ目は、発言があまりできなかったことです。受講人数が比較的多い授業では、当てられた時しか発言できず、自ら質問をすることが出来ませんでした。今思えば他の生徒に遠慮せず、もっと発言すべきだったと感じています。二つ目は生活リズムが崩れたことです。つい夜遅くまで勉強してしまい、翌朝授業開始のギリギリに起きるということが多々ありました。オンライン留学は自室で行うため、タイマーを使用して勉強するなどメリハリのある学習に向けた対策が必要だと感じました。最後は資格試験の勉強が疎かになってしまったことです。これは留学の授業の予習と復習に多くの時間をかけてしまったことが原因だと考えています。先程述べた内容と似ているのですが、メリハリのある学習を行い、スケジュール管理を徹底しなければならないと感じました。

最後に後期の目標とそれに向けた行動についてです。資格面での目標は、中国語検定2級の取得とHSK6級で180点を越えることです。中国語検定は前回惜しくも後1点で落ちてしまったので、基礎を徹底し、取るべき問題を確実に正解できるようにしたいです。HSKに関しては後期から6級対策の授業が始まるので、授業に集中し、予習と復習をすることで目標を達成出来たら良いなと考えています。留学面での目標は、発言が出来る時は積極的に発言することとクラスメートへ自ら連絡し交友の幅を広げることです。後期からはクラスのレベルが一つ上になるので、それに伴い周りのレベルも高いと感じています。そのため、自分よりレベルが上のクラスメートに勉強方法を聞くことで自身の学習へ生かしたいと思います。また、勉強以外にも交流を通して互いの習慣や考えを共有し、視野を広げたいです。

オンライン留学も残り半期となりますが、この留学に挑戦して良かったと思えるように、時間を無駄にせずフル活用して取り組んで参りたいと思っております。また、留学後の進路に関しても再度検討し、より良い選択が出来るよう情報収集に努めます。