留学する前のイメージと実際に留学してみて気づいたこと、新たな発見 島村雅子 華東師範大学

12月に入り、学期の終わりも近づいてきた。中国に来て4カ月が経ち、日々の生活の中で語学力の向上を身にしみて感じる。また、生活面でも「郷に入れば郷に従え」のように問題なく暮らせている。そこで、実際に留学して感じたイメージとの違いや新たな発見をまとめる。

10年前私が住んでいた頃と比べると、交通、経済の面ではかなり便利になった。10年前はスマホではなく、ガラケーが主流だった。スマホ社会になり人々の暮らしがかなり変わったように思える。以前まで支払いはすべて現金だったのがモバイル決済になり、タクシーを呼ぶのも電話ではなくアプリになった。また、饿了么や美团外卖を使い気軽に出前を頼めるようになり、淘宝を使ってネットショッピングもできるようになった。スマホ一つで便利な社会へと変わった。現在日本でもスマホが主流だが、同じスマホ社会でも全然違う。日本はまだまだ現金を持ち歩いている人が大半だが、中国はスマホ一1台で済んでしまう。キャッシュレスでは、日本より中国の方がはるかに先行している。留学する前に中国でモバイル決済が浸透している事は聞いていたがここまで普及しているとは思わず、変化の激しさに驚いた。また、その変化の中でも以前に増して貧富の差が広がったと感じる。同じ年齢で大学に通っている人がいれば、地方出身で稼ぎが無く、働きに出ている人もいる。経済成長が著しい反面、様々な問題を抱えているように感じた。


中国で生活する中で欠かせないアプリ支付宝やWechatはモバイル決済の際に、(WechatはSNSの機能もあり)饿了么や美团は気軽に出前を頼める、DIDIはタクシーを呼ぶ際に、U净は共同洗濯機を使う際に使用する。