留学する前のイメージと実際に留学してみて気づいたこと、新たな発見 小川 一馬 北方工業大学

中国人の結婚観は日本人とあまり変わらない?
私の年齢が24歳とわりと高いこともあり、先生や友人と結婚観について話すことは少なくない。留学に来る前、中国人は日本人と比べて家族との繋がりが強いと聞いていた。そのため、結婚年齢は日本人より早く、結婚願望も日本人より強いと思っていた。しかし、中国人の平均の結婚年齢は30歳前後で年々遅くなっていると聞いた。理由は日本と同じで、女性の社会的地位が向上していること、教育費用が昔と比べて高いことが挙げられる。結婚願望についても、今の若者はあまり願望がないと言っていた。確かに北京の給料が高いが、支払いも多くあまり将来を考えられないためで、日本の現状とあまり変わらないと感じた。

IT化の先にみえたもの
中国では日本よりもキャッシュレスが進み、今では私も財布を持ち歩いていない。中国で生活をしていて、日本も数年後には同じような社会になると感じている。大型のスーパーマーケットでは現金で支払う有人のレジ、スマホで支払う無人のレジがある。様子を観察していると、やはり有人のレジは高齢者が多く、店員とよく談笑している場面を見かけた。一方無人のレジは若者が多く、イヤホンをして音楽を聴きながら支払いを済ます人が多かった。IT化によって便利な社会になったが、同時にどこか寂しさを感じた。

北京で働くことは大変?
北京で働く人の初任給の平均は5000元前後だと先生は言っていた。就職活動中の友人に求人情報を見せてもらったがほぼ同じであった。私が驚いたことは、北京で働く場合、給料に対して家賃が非常に高いことである。日本で私が就職活動をしていた時、大学の先生や人事の人から家賃は給料の3分の1の割合が目安だと言っていた。北京の場合、給料の5割ほどを家賃が占める。日本で働くことに比べ給料に対する家賃の割合が高い北京で働くことは大変であると感じた。

中国のクリスマスは日本ほど盛り上がらないです。
そのため友達とささやかに楽しみました。