中国と流行 松尾美欧 清華大学

中国の流行といえば、「小红书」「抖音」の2大アプリではないでしょうか。(この3ヶ月で分かったことですが、中国はとりあえず何でもアプリです)
小红书は中国のインスタグラムとも言われており、コスメ・ネイル・ファッション・グルメ・スイーツ・流行りのスポットなど特に若い女性に人気の情報が満載です。淘宝などで商品を見ていても、小红书で有名な〇〇さんが使用しています!などの売り文句をしばしば見かけます。一方的な広告だけではなく、個人が発信する情報が中心なので、タイムリーかつ受け入れられやすいのではないかと思います。 抖音は日本ではTik Tokの名前で中高生を中心に人気ですが、中国のコンテンツを見ているとこちらではよりターゲットの年齢層とコンテンツの幅が広いように感じます。流行歌に合わせて踊ったり、リップシンキングをしたり、色々なフィルターやトリックを使って不思議な映像を撮ったり、俗に言う「インスタ映え」する食べ物や景色や、ホットなスポットの紹介など、まさに中国の旬を見つけることができます。
日本で今年大流行したタピオカミルクティーですが、中国ではとうの昔に定着しており、最近はむしろ仙草ゼリーやオレオ、プリン、オーツ、ミルクフォームなどのトッピングが人気のようです。日本では1杯500円近くする上に、30分~1時間ほど並ぶと伝えると大抵驚愕されます。ただ一つの例外は中国で一番人気のミルクティー店と言われている喜茶(HEY TEA)です。値段は比較的高めですが、店舗数が少ないこともあり、常に混雑しています。

喜茶のミルクティー、この日は40分待ち

ただ、携帯で注文から支払いまでできるので、長蛇の列に並ぶストレスはありません。自分の順番が来たら受け取りに行くだけです。このシステムは北京でかなりの範囲のチェーン店が採用していて、日本に比べて非常に便利で効率的だと思います。
また、最近本格的に冬を迎え、寒さが厳しくなってきた北京では、防寒対策(電子カイロ・発熱スリッパ)、空気汚染対策なども、留学生・中国人問わずよく話題に出てきます。
移り変わりの早い中国で、この先の流行も追いかけていきたいと思います。