留学中に取り組んだ日中友好活動 天堀寛子 華東師範大学

私は中国で日本語を学びたい中国人と交流して日本語を教えていた。中国に来る前は日本語の需要はあまり無いと思っていたけれど、想像以上に日本語を学びたい人が多くとても驚いた。また、日本語を教えるために交流している中でも沢山の気づきがあった。中国人は学ぶ意欲がとても高く、失敗を恐れずに学んだ日本語を使って積極的に話しかけてくれるということだ。独学で学んでいるにも関わらず流暢に日本語を話す中国人の姿を見ると、日本語を教えているつもりが、気がつけば中国人から勉強に対する姿勢や熱意などを学ぶことも多々あった。
もう一つは、留学前に日本でたくさんの日本のお土産を購入して、中国でお世話になっている人に配った。春節の際には、中国人の友人から招待され、中国人の家で春節を過ごした。沢山のお土産や日本らしい折り紙や小さなおもちゃをプレゼントし、友人のご両親から親戚の方々、または小さな子供にまで気に入ってもらえた。数時間外出しただけなのに、家に帰って来た時には、プレゼントした食べ物やお菓子が全て食べ終わっていて驚いたが、日本のものが少しでも受け入れてもらえてとても嬉しかった。また、ご家族との距離も一気に縮まったし、全く関係のない私にまで、友人の親戚から沢山のお年玉を頂いた。これは、留学中初めて上海以外の省の外国人が全く居ない地域の一般家庭で過ごした貴重な体験だった。上海ではとても気軽に日本のものが手に入るし身近な存在だが、やはり違う省など行くと、日本の物は珍しがってもらえると知った。上海に戻ってからも、友達が実家に帰るといつもビデオ電話で親戚の子供やご両親とも少し会話する。その度に、日中友好に少し貢献できたのではないかなと感じる。現地の中国人と関わる機会を見つけることはやはり簡単ではないと感じるが、今後も自分のできる範囲で日中友好の役に立てるよう努力していきたい。

頂いたお年玉の人民元と香港ドル

小さな町も大都市とは違った魅力がある。