相约龙年 欢聚中国 2024年、また中国で お会いしましょう!

2024年2月1日号 /

万物の装いも新たに、新しい一年を迎えられたこと、大変喜ばしく存じます。去る2023年は中日平和友好条約締結45周年に当たる節目の年で、中日両国の友好協会共同でこれをお祝いしたとともに、さまざまな交流活動にも熱心に励んでまいりました。中でも、特に心に残ったのは中日両国の間の青少年交流事業で、お互いにとってとても実りのあるものとなりました。2023年、中日友好協会は、およそ40の都道府県から20の代表団1000名あまりの日本の若者たちを中国にお迎えすることができました。また、中国からも4つの代表団に分けて150名あまりの中国の若者たちを日本に派遣いたしました。こうした取り組みにより、ポストコロナ時代の中日両国間の青少年交流事業の再スタートをきりました。

時代の移り変わりとともに、船で往来していた時代から直行便で行き来できる時代になり、お手紙でのやりとりもメールやメッセージに置き換えられ、お互いの交流はますます便利になりました。しかし、いつの時代にあっても、「百聞は一見に如かず」という諺の通り、「生」の体験を通してこそ、やはり深く心を打つものがあるのです。これこそ、この度の中日両国の青少年相互訪問で得た最大の収穫でした。

日本の若者たちは、普段メディアで報じられているのとは違う中国の姿を目の当たりにし、中国の歴史と文化を肌で感じ、同年代の中国の若者たちと間近に触れあうことで、多彩な顔をあわせもつ「生」の中国を感じ取ってくれたようです。彼らは口々にこう語ってくれました。「中国を好きになりました」「中国は実に美しい」「かんばって今度は中国に留学に行きたい」「日中友好のために貢献していきたい」。その一方で、日本を訪れた中国の若者たちも、学校交流や企業訪問、文化体験等を通じて、伝統と最先端が共存する日本、礼儀正しく何事に対してもきちんとしている日本を現地で体感することができました。彼らも以下のような自身の感想を述べてくれました。「日本の友人が誠心誠意もてなしてくれたことに感謝したい」「この度の一期一会の出会いは忘れられないものとなりました」「中国には『万巻の書を読み、万里の道を行く』という諺がありますが、この言葉の通り、今回の訪問はとても有意義なものとなりました」「中日友好が今後も代々続いていきますように」。

国の交わりは民の親しむにあります。民間での友好事業においては、対面で直接お会いし、世代間で友好のバトンを受け継ぐといったことが欠かせません。これまで友好事業に携わってきた者として、私たちも、中日両国間の友好交流の中で生じた数々の心温まるエピソードを先輩方から聞いてまいりました。そして今日、中日両国の若者たちが冷静かつ客観的に相手国と向き合い、今後とも心からお互いの友好を深めあおうと願う姿を目にして、心動かされるとともに、大変うれしく思っております。これは、中日両国の友好協会双方が積み重ねてきた努力の賜物であり、また、これからも私たちが中日両国の青少年交流事業を続けてゆくためのゆるぎない原動力となってくれるものなのです。

月日は移り変わり、また新たな一年を迎えることができました。貴協会ならびに日本各地の日中友好協会におかれましては、本年も変わらず中日の青少年交流事業に積極的にご協力・ご参加していただけますよう心よりお願いするとともに、みなさまがより多くの日本人のお友だちを引き連れ、中国を訪れてくれることを心より歓迎いたします。その際は、漢詩の中に描かれているような、悠久の歴史をもつ中国はもちろんのこと、日進月歩で進化を遂げる今日の中国も同時に体感していただけることを願ってやみません。そして、新たな出会いや旧交を温める中でお互いの友誼をさらに深め、中日友好の輝かしい未来へ向け、新たな1ページをともに刻んでゆきたいと願う所存です。