各地の日中交流ニュース

2025年5月1日号 /

中国茶と日本茶で交流
女性の風雅、香り満喫

北海道日中友好協会女性委員会

中華人民共和国札幌総領事夫人主催の国際女性デー招待茶会「茗香の雅韻 女性の風華」が3月24日、総領事館で開催されました。中国茶芸と日本の茶道の交流を通し、約30人が素晴らしい茶の優雅な香りを楽しみました。

総領事館から両国の茶の交流を打診された北海道日中友好協会女性委員会は、茶歴の長い坪谷久美子副会長の指導の下で行おうとお受けしました。感染症の流行以来途絶えていた国際女性デーの催しの復活を強くお願いしてきた女性委員会にとっては、またとない機会でした。

彭明潔総領事夫人、中野渡志穂道議、坪谷副会長、札幌大学孔子学院の王鳳蘭副学院長の挨拶の後、20年にわたりパンダ保護に尽力している四川省パンダ大使の矢野美恵さんに、生年月日証明書を添えたパンダぬいぐるみが総領事夫人から贈られました。

お茶の交流では、14年間中国に住んでいた札幌の喫茶店主小山内正幸さんが中国茶の歴史を披露。唐の時代から文献に登場し、王侯貴族の飲み物から、宋、明と下るにつれ庶民も嗜むようになり、清の時代にほぼ完成されたという中国茶の歴史や、発酵の違いによる茶の種類を丁寧に説明し、中国出身の奥様と一緒に茉莉花茶や岩茶を淹れて振る舞いました。坪谷副会長は日本の茶道についての解説と立礼によるお点前で、総領事夫人と新しく着任された夏欣副総領事に季節の和菓子と薄茶を差し上げました。お菓子は今の季節にぴったりの花衣という桜色の和菓子です。その後、全出席者が中国茶、抹茶を味わい、和やかな時間を過ごしました。

1975年に国際女性デーが制定されて半世紀。また、1995年の第4回世界女性会議(北京会議)で「北京宣言と行動綱領」が採択されて30周年となる記念すべき年にこのような交流ができたことは大きな喜びです。女性委員会としては地域協会、法人会員を含め14人の参加です。秋田県から石黒かほる前全国女性委員長も出席され、再会を喜びあう姿が各所で見られました。

女性の会ということで出席を遠慮していた王根華総領事が最後に会場に現れ、坪谷副会長から「お茶碗は掌で受けて片方の手を添える」との説明にうなずきながら、満足そうに抹茶を召し上がっていました。

このようなひとときを提供してくれた総領事館やお社中の皆様には心から厚くお礼申し上げます。これからも日中両国が文化交流と友好を深めることを願ってやみません。

(委員長 八島はるみ)

国際女性デー招待茶会で、彭明潔総領事夫人(中央)と記念撮影に臨む参加者

春節餃子会で留学生と交流

和歌山県日中友好協会

2月22日(土)、和歌山市河北コミュニティセンターにおいて、和歌山県日中友好協会は伝統行事である「春節餃子会」を開催し、和歌山大学をはじめ県内の大学や専門学校に通う中国人留学生たちとの交流を深めた。

大阪総領事館からは方煒副総領事が、留学生たちの学業や生活の様子を聞くとともに、エールを送りながら、一緒に餃子作りに参加。

50人の参加者のうち半数が中国人なので、餡作り、皮のばし、餡の包み方など餃子作りの中で中国語が飛び交い、大変賑やかな雰囲気であった。

3時間かけてつくった餃子は1500個にものぼった。二胡のライブ演奏を聴きながら、茹であがった水餃子に舌鼓を打つ。

アドベンチャーワールド(白浜町)で28年過ごし、2年前に帰国の後、四川省成都で今年1月25日に永眠したジャイアントパンダ「永明」のことも話題になり、方煒副総領事からは帰国時に関西国際空港まで見送りに行ったエピソードの紹介があった。

中拓哉会長からは、「春節に帰国できない留学生たちを励まそうとして始まった餃子会を長年続けてきた先輩に倣って、若い世代への友好交流の継承に努めたい」とのスピーチがあり、和やかな会食となった。

(会長 中拓哉)

方副総領事(中央)と中会長(その左)を囲み、写真に納まる中国人留学生たち

留学生らを招いて郷土料理をふるまう

秋田県日中友好協会女性委員会

「秋田の母」として中国からの留学生に慕われている秋田県日中友好協会女性委員会会長の石黒かほるさんにまつわるエピソードには枚挙にいとまがない。

県内の大学に私費で留学している中国出身の女子学生との交流を通して支援しているうちに、学生の弟も日本の大学を目指して秋田の専門学校で日本語を学ぶことになり、やがて隣県の大学に合格すると、石黒さんは入学式に参列。その後も弟を応援しようとご主人の寿佐夫さんと共に、お米や色々なものを車に積んで何度も駆けつけたことを後で知った。また、支援していた中国出身の医学部の女子留学生が秋田で結婚してから出産に至るまでのお話にも心打たれる。勉強熱心でたくましく生きる留学生の姿に感心し、協力したいと思ったという。これまで中国に限らず、他の国々の留学生にも手厚く支援してきており、中でもイランからの女子留学生との交流はまことに劇的な展開となったので特筆に値する。帰国後に結婚することになっている留学生は無事に卒業。帰国の際、石黒さんにぜひ結婚式に出席して欲しいと懇願。当時はイランとイラクの情勢が良くなかったので石黒さんは困惑したが、娘のようにかわいがっていた彼女にどうしても来てもらいたいと言われ、意を決して単身で赴くことにし、色々な方面の方々にサポートしていただいたお陰でイランへの渡航が無事に実現したとのこと。イランでのすてきな結婚式を体験し、忘れられない思い出となったと語っている。

実は、筆者がこのたびのレポートを寄稿するきっかけは、石黒さんが秋田大学高等教育グローバルセンターの浜田典子研究室から依頼されて、教育文化学部の交換留学生・鄭钫方さん(浙江省出身・北華大学4年)によるインタビューを受けたことである。この企画は同センターの浜田典子先生の指導のもと、交換留学生による校外での学びの一環で、秋田に住む人々との交流だった。4人の留学生たちの学びの内容を収録した雑誌が同センターから刊行され、インタビューに応じた方々にも届けられた。「心から心へ―秋田に生きる選択―」と題し「言葉が人を結ぶインタビュー雑誌」の副題が添えられている。インタビューを受けた4人の方々は、好きなことに打ち込んできた人生を赤裸々に語ってくれたので、留学生たちには貴重な体験となったことが窺われる。あとがきには授業担当者の浜田典子先生が「学生たちはみなさんのお話を聞く中で、人と人とが繋がるのは心からの交流があるからだ、感じたことを言葉にして相手と心を交わすからだと思ったと話していました。この学びを学生たちは雑誌タイトルの『心から心へ』と表現しました」と語っている。

秋田公立美術大学の学生である大城慈月さんの協力で出来上がった表紙は、留学生たちの学びの思いに寄り添いながら表現してくれたと感謝し、大城さんを紹介してくれた同大の瀧澤采未さんにもお礼を述べている。

石黒さんは、鄭钫方さんが秋田大学での10か月間の留学を終えて、2月27日に秋田を立つと知って名残を惜しみ、秋田の郷土料理を振る舞いたいと考え、他の留学生たちにも呼びかけて、2月11日の夕に自宅で「きりたんぽ会」を開催した。ご主人の寿佐夫さんと石黒さんの歓迎を受けて14人が参集した。秋田県企画振興部国際課課長の荻原由美子さん、県国際交流員の劉倩さんや県女性委員会会員なども駆けつけ、楽しい晩餐となった。甘粛省出身の劉倩さんは1年の任期を終えて、4月には帰国することになっており、鄭钫方と同様に3月に秋田を立つ交換留学生や4年の学業を終えて卒業する中国留学生秋田地区学友会元会長の李学術さん(陝西省出身)も出席していたので次第に送別会の様相を帯びながら盛り上がっていった。卓上には極上のきりたんぽをはじめ、心尽くしの御馳走が盛られ、出席者は賑やかに談笑しながら舌鼓を打った。交換留学生による手作りのぎょうざや石黒家の近所に住む彭海奇さん(広西チワン族自治区出身)の作ったシフォンケーキも好評だった。

カラオケも用意され、留学生たちが歌い出すと彭海奇さんも日本語と中国語で美声を披露し、喝采を浴びた。一人ずつ自己紹介を兼ねたスピーチも行われ、親しみがより深まった。石黒さんとご主人から、留学生や国際交流員の壮途を祝う言葉が発せられると、一同目を輝かせてうなずいていた。日頃、草の根交流の大切さを強調する石黒さんの日常は慈愛に満ちている。「秋田のことを思い出してね」「元気でね」。若者たちの石黒家を後にする清々しい光景は一幅の絵だった。

(理事 古谷孝男)

郷土料理に舌鼓を打つ留学生ら

第34回佐倉市日中友好協会
親善オープンゴルフ大会を開催

千葉県佐倉市日中友好協会

3月24日(月)、この日は、暑くもなく寒くもない最高のゴルフ日和でした。第34回佐倉市日中友好協会親善オープンゴルフ大会を、芝山ゴルフ倶楽部で盛大に開催しました。開催にあたり長谷川稔会長から、日頃佐倉市日中友好協会の活動についてのご理解とご協力に対する御礼と、本日のプレーを楽しんでほしいとの挨拶がありました。また、佐倉日中友好協会の田宮寿人特別顧問からも激励の挨拶をいただきました。

その後、会員・会友・初参加者を含め日頃忙しい皆様ですが、アウト10組・イン11組に分かれ、総勢76名でプレーを楽しみました。お互い、挨拶を交わしながらのプレーのなかで、親睦と交流を深めることが出来ました。小さなボールは思いのほか思い通りに飛ばず、苦労が多かったようです。

日没を避けるために表彰式は止めにして、組ごとに参加者全員に賞品をお渡しして、コーヒー・ケーキを食べていただき解散としました。

今回、優勝の中澤高志さん、準優勝の上野啓一さん、女子BGの中島ゆき枝さん、おめでとうございました。

(会長 長谷川稔)

ゴルフで親睦を深めた参加者のみなさん

設立20周年記念 西園寺一晃氏講演
「中国経済の現状と今後の展望」に関心集まる

東京都西東京市日中友好協会

2月16日、東京都日中顧問、西園寺一晃氏講演と音楽会が、東京都日中友好協会後援により、西東京市日中主催で当協会設立20周年を記念し開催された。

中国経済の展望は難しい課題で、中国経済は米国をはじめ国際経済に多大な影響を与えている。中国経済は1972年以降、市場経済を取り入れ、人間の欲望を開放しそれを生産力に変え画期的に発展した。

初期では内需経済の発展があり、その後に外資導入、外資優遇政策、また土地使用権の売買が可能になり、低賃金に支えられた労働集約的製造業が発展し、メイドインチャイナの雑貨が世界中に輸出され外需型経済の発展をみた。これは1960年代70年代の日本と全く同じである。中国の外貨準備高は倍々ゲームであっというまに日本を追い越し日本の3倍弱の3兆4千5百億ドルにもなった。しかし世界経済の悪化、米中経済対立は中国経済のブレーキリスクをはらむ。外需主導型から内需型に転換しなければならない。米中経済対立は1970年代、80年代の日本と似ている。日本は外需主導の好況によるバブル経済の発生があり、その後、日米経済摩擦を経て90年代のバブル崩壊に至った。

米国は自国を超える事を決して許さない。貿易赤字を口実に他国を押さえにかかる。過去には、まず日本の鉄鋼、車、家電等を押さえ、次に半導体製造業等ハイテク産業を押さえた。日本は屈服し市場を失った。さらに防衛、軍事産業でも同様のことが起こった。

現在の米中経済対立でも同様な事態が起きている。中国は先進産業に不可欠な最先端半導体を押さえられたが、国家が支え、中長期的には自国生産ができるようになる。決して屈服しない。中国の経済は一方で不動産バブル、地方政府財政問題、失業者問題を抱え危機的であるが、他方、EV、ハイブリッド車の生産販売は現在世界1位、またハイテク先端部門開発の躍進はめざましい。AI人工知能ディープシークの注目が一例である。

去年オーストラリアで発表された世界先端技術特許件数では64項目中57項目で中国が一位で米国の約8倍と米国を大きく引き離している。

今後、中国は労働集約型経済からハイテク産業主導型経済に転換できるかが経済展望の注目点である。

20周年記念音楽会では、当協会の劉暢老師率いる武術団が太極武術を披露。また李Evaさんの中国歌「我的未来不是夢」、楊智二胡楽団の演奏「昴」が講演会に花を添えた。

(公社)日中友好協会・宇都宮徳一郎会長、西東京市池澤隆史市長を始め、自民、立憲民主の衆議院議員2名、都議会議員、多数の市議会議員、日中関係者、武蔵野大学、地元団体代表者、一般市民等150名が参加し西東京市日中の層の厚さと元気さが伺えた。

(副会長 前田久男)

講演する西園寺氏
二胡演奏

北京語言大学海南国際学院
体験留学プログラム実施報告

東京都日中友好協会

東京都日中友好協会は3月3日から10日まで、海南省にある陵水黎安国際教育イノベーション実験エリア内の北京語言大学海南国際学院にて、1週間の中国語学習体験と海南島視察プログラムを行った。同エリアとして初の日本人研修団受入となった本プログラムは、今後の中国留学希望者の増加と、訪中団経験者がより中国に触れてもらうきっかけとなることを目的として企画された。

2週間という短い募集期間であったが、6都府県から、10代から40代まで、合計15名が参加した。参加理由としては、実際に中国留学を検討している、コロナで留学を断念したから今回チャレンジしようと思った、訪中団を経験して中国により興味を持ったなど、プログラムの主旨に沿った理由が多く見受けられた。中には今回が初めての中国渡航という参加者もおり、帰国後には都日中に入会してくれた方がいたり、中国への正規留学、中国企業への転職を目指したいという方から問い合わせが入ったりするなど、中国との交流を求めるモチベーションの高い青年と協会を結びつける非常に良い取り組みになったと感じる。

このプログラムは今後も定期的に開催する予定なので、興味のある各都道府県協会の方は、ぜひ都日中(to-nicchu@jcfa-tyo.net)までお問い合わせください。

最後に、本プログラム開催にあたりご支援くださった海南省人民対外友好協会、海口市外事弁公室、三亜市観光発展局、海南航空の皆様に感謝申し上げます。

(副理事長 井上正順)

学習を終え、達成感あふれる笑顔の参加者と関係者
三亜アトランティスホテル視察

春節を味わうひととき
― 書き初め&水餃子づくり体験会を開催

東京都目黒区日中友好協会

3月22日(土)、目黒区日中友好協会主催による「書き初め&水餃子づくり体験会」が上目黒住区センターで開催されました。

約20年ぶりの復活となった本イベントには、小学生から高齢者まで約30名が参加し、中国文化の体験を通してあたたかな交流の時間を共有しました。

午前10時、受付を済ませた参加者たちはまず書き初めに挑戦。それぞれの「今年の抱負」や好きな漢字を心を込めて筆で表現しました。

続いて餃子インストラクターの丁寧な指導のもと、チームで水餃子づくりに取り組み、11時半には湯気の立ち上る本格的な手作り餃子を囲んでの和やかな食事会となりました。

当日は、木村あきひろ目黒区議会議員に受付から様々な場面でご支援をいただき、また副会長である田島憲二目黒区議会議員にもご参加とご挨拶を賜りました。ご多忙の中、地域文化交流への深いご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。

さらに、日中友好に関する書籍を今春出版予定の会員・和田学氏も来場され、参加者との交流に花を添えていただきました。

来年は目黒区役所の食堂での開催も視野に入れており、今後も多くの方々に中国文化に親しんでいただける場を広げていく予定です。

(事務局 坂梨仁哉)

20年ぶりの「書き初め&水餃子づくり体験会」に参加したみなさん

第44回日中友好スキー交流会
60人が楽しく交流

長野県日中友好協会青年委員会
女性委員会

長野県日中友好協会青年委員会と同女性委員会の主催により、2月22、23日の両日、山ノ内町のよませ温泉スキー場(宿泊は楽奇温泉旅館)において、第44回日中友好スキー交流会が開かれました。中国大使館・中国留学生・帰国者・華僑華人・友好協会会員の皆さんなど約60人が参加して楽しいスキー交流会となりました。

開会式では、宮沢信代女性委員長、西堀正司県日中会長があいさつ。「第44回スキー交流会が関係者のご協力によって大使館や留学生の皆さんを迎えて開催できた。参加者が心を通わせ、ケガの無いよう日中友好の楽しいスキー交流会にしましょう」と呼びかけました。

初心者や初級レベルの皆さんの指導に当たる指導員が紹介され、全員の記念撮影の後、直ちにホテルのバスでスキー場に向かい、1日目のスキーやスノーボードの教室がおこなわれました。時折小雪の舞う空模様でしたが、初心者9名も熱心にレッスンを受け、マンツーマンの指導で直滑降やボーゲンのコツを覚え、だんだんと滑れるようになり、リフトに乗って初級コースに挑むまでになりました。中級レベルや今回5~6回目の皆さんはリフトを乗り継いで、中級コースに挑みスキーやスノーボードを楽しみました。

夜の交流会では、岩崎華美青年委員長、布施正幸県日中副会長があいさつ。㈱スワロースキーや、楽奇温泉旅館の協力のもと大勢の友人を迎えスキー交流会を開催できたことに感謝し、「中国大使館、信州大や松本歯科大の留学生、帰国者、華僑華人の皆さんと親睦を深め、民間同士の友好交流を楽しく進めていきましょう」と述べました。

大使館の陳巍公使参事官と王昌勝県華僑総会会長からも祝辞をいただき、足立正則飯山日中友好協会会長の音頭で乾杯、懇親会に入りました。じゃんけんゲームや女性委員会メンバーによるフラダンス、中国や日本の歌などが次々に披露され、賑やかな懇親交流会となりました。

2日目は青空も見える穏やかなスキー日和となり、自信をもって滑り降りる姿が目立つようになりました。スキー教室を終えて、昼食そして閉会式。宮沢女性委員長、石崎琢哉青年委員会顧問が、スキー交流会が成功裏に楽しく実施できたことに対し、感謝の言葉を述べました。また、「昼のスキーも夜の交流会も、大変楽しい思い出になりました」「来年もまた参加したい」とのうれしい感想も聞かれました。

青年委員会と女性委員会のメンバーは多忙な中、準備に当たり、当日もピンクや黄緑のジャンバーを羽織って、受付、スキー用具の手配、会の進行にと大活躍でした。

(青年委員会事務局長 岩崎拓海)

開会式後の集合写真
雪景色をバックに仲間たちと

河北省アルペン選手団来日
志賀高原スキー場にて訓練

長野県日中友好協会

2022年の北京冬季オリンピックのスキー競技開催地の河北省からアルペン選手団一行15名が3月10日から16日まで、県日中スキー交流委員会(長野県・県スキー連盟・県日中友好協会・山ノ内町など7市町村で構成)の招きで来県しました。選手団は大学生にあたる11名及び役員・コーチ陣などで構成され、志賀高原スキー場で志賀高原スキークラブのコーチの指導の下、トレーニングを重ねました。18年にわたり全日本スキー連盟のアルペンヘッドコーチを務められた児玉修氏直々の指導も受け、選手の皆さんは大感激でした。児玉コーチも河北省選手は筋が良いと高評価でした。

3月12日、一行は県スキー連盟や県日中友好協会役員とともに県庁を訪れ阿部守一知事を表敬訪問しました。

阿部知事は一行を温かく歓迎し「長野県と河北省は友好提携以来40年余にわたり青少年交流や産業交流などを通じて信頼関係を深めてきた。中でもスキー交流は県日中友好協会や県スキー連盟の尽力・協力のもと長きにわたって継続され成果を上げている。冬季オリンピック開催経験のある長野県と河北省は共通の基盤を有している。志賀高原スキー場は優れた雪質、スキー指導者がいて条件に恵まれている。スキー交流や青少年交流を通じ、友情をはぐくみ技術を向上させていってほしい。世界を目指すとともに、両県省の友好交流にも貢献していただきたい」とあいさつし、健闘を祈りました。

鄭軼団長は親切な歓迎に感謝したのち「冬季オリンピックの開催地として共通点があり、親しみを感じている。河北省のスキーの発展のために大変なご支持をいただいたことに心より感謝したい。両県省は長年の交流を通じて強固な友好を築いてきた。今後とも青少年交流やスキー交流を継続発展させていきたい」と述べました。

県庁訪問に先立って、平澤岳山ノ内町町長を表敬訪問。志賀高原も1998年長野冬季五輪でスキー競技会場だった縁もあり、一行はスキー、スポーツ面などでの交流の進展に期待しました。

長野五輪アルペンスキー競技に選手として出場した平澤町長は「中国ではスキー文化がとても発展していると承知している。おたがいに技術やトレーニングの面でも交流出来たらいい」と述べました。選手団の鄭軼団長は「志賀高原の美しい自然に惹かれ、スキー場のすばらしさを感じている。青少年のスキーを通じて交流を進めていきたい」と応じました。

一行は、その後、市内のレストランで県日中スキー交流委員会主催の歓迎会に出席し、関係者から熱烈歓迎を受けました。

(事務局長 中澤保範)

選手団一行と関係者